にゅう(2018.3.17)前編
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2018年3月17日、いつもの八ヶ岳を歩いてきました。



去年の9月にはMPBとしてのお仕事(ってほどでもない)として沢登りで山中でオーバーナイトしておりますが、完全にプライベートで山に登るのはどれくらいだろう?このブログのとおりだとすれば2016年夏の北アルプスが最後ですね。約半年ぶり…。長い、長かった…!

妻は寛大で以前より「行ってきていいよ」と言ってくれてたものの、なかなかスケジュールやらなんやらが合わずに今に至り。しかし、もう辛抱ならない!ということで先に「山」という予定をスケジュールに組み込んだのでした。

さて、どこに行くか?3月は中旬だとなんとも微妙な季節。奥深い山域ではまだ雪山でしょうし、低山では春山に近い。う〜ん、久しぶりだし大好きな八ヶ岳にしよう!と決定。八ヶ岳は何度歩いても飽きまへんなぁ。

行き先が決まっても色々と問題が。パッキングが久しぶりすぎていまいち感覚が取り戻せない。予報では最低気温が-7〜8℃、日中でも-2〜3℃くらい。けっこう温かい…どう?寒い?以前の八ヶ岳の装備をみながら感覚を取り戻していきました(めちゃ役に立った)。

次の問題は愛犬トコをどうするか。妻と息子が家にいないのでその間に山に行くのですが犬は家にいます。0℃程度の気温でプルプル震えるポメラニアンを連れて行くのは難しい。となると、自宅の鎌倉付近のペットホテルかな〜でも1日目が早いから事前に預けておくことになり、寂しがり〜屋でもあるトコちゃんには宿泊が増えるのはキツそう。ということで高速IC付近でペットホテルを探すと諏訪湖らへんに1件見つかり。1日目の朝預けてから登山口に向かい、翌日下山後に迎えにいくという算段。


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普段は妻と息子が起きる音で起きる生活をしており、目覚ましをずっと使っていませんでした。なので久しぶりに目覚ましを使って早めに起床。「あれ?なんでタイマーが鳴ったんだ?」という起き抜けの状況が理解できない感じ、久しぶりです。湘南バイパス、圏央道、中央道を通って一路八ヶ岳を目指します。

予定より1時間ほど遅れてトコを預けて11時前に渋の湯に。駐車場の受付をしようと渋の湯旅館の受付に行くと相変わらずぶっきらぼうな女将さんが対応してくれ「何泊?ナンバープレートは?」と目も見ずに聞かれます。「案内するからついてきてください」と言って外にランニングみたいに走っていきました。「ん?あぁ、女将さんについていくのか。こんなシステムだっけ?」とこちらも急いで車に乗車。振り向きもせず走っていく女将さんを車で追います。途中笑えてきたな。案内が終わるとまた走って戻っていきました。自分も準備が終わり登山口に向かって歩き出すと別の車の案内で走っている女将さんとすれ違い。そしてまた目も見ずに「行ってらっしゃい!」と言われました。


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11:00に登りだし。温かいし「スパイクはいらないかな?」と思いましたがそんなことはなく、いきなりガチガチのアイスバーンでした。結果的にはこの登りだしあたりが一番ガチガチでしたね。


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久しぶりの宿泊装備でのハイクということで体力の衰えがとても心配でしたが、思ったよりは大丈夫でした。山に必要な筋肉ってそう簡単には落ちないのかな?ただ、時間の感覚が変化しているのか?八ヶ岳までの移動もそうでしたが「長いな〜」と感じました。渋の湯から写真の分岐までもあっという間なイメージでしたが「意外とあったな」という感じ。

この時点で12時をすぎていたので昼ごはんにしようか迷いましたが黒百合ヒュッテまで行ってゆっくり食べようという気分に。と、向こうのほうに同じく休憩してたおじさんがおもむろに立ち上がり、2、3歩移動したらオシッコをしはじめました。まぁさ、気持ちはわかるけど多少木々の奥まで行くとか気を使ってくださいよ。


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別に自撮りがしたいわけじゃないんですけど、景色ばかりだと詰まらないので人がいない時を見計らってセルフタイマー。装備はほとんど前回と同じ。ちょっと違うのはゲイターをつけてないのと、手袋が無印の一枚のみということ(写真では手袋すらしてない)。あとMILLETのTYPHON 50000 ST山と道Alpha Anorakを脱いだり着たりしてたところ。


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Alpha Anorakは後半で書くとして、TYPHON 50000 STは色と50,000g/㎡/24hという透湿性に惹かれました。にわかに信じがたい数値なのできっとそこまでではないでしょうけど早く雨の中を歩いてみたい…。ちなみに、今回くらいのハイクであれば登りでも中はサラサラでした。でも一回の山行くらいじゃわからないなー色んなレインウエアを試してきたけどどうしてもムレるのは避けられそうにないから。あとストレッチ性としなやかな生地。レインウエア独特のシャカシャカ感がなく、まさにずっと着ていられそう。

Sサイズで実測277gとまぁまぁ重いんですけど、自分は最近「雨具はあまり削らないほうがいいのでは」という考えに至っています。2レイヤーのパーテックスシールドとかってなんか雨具として機能してないような気がして。感覚的なことなので"ただの気分"といえばそれまでですが、ペラペラのパーテックスシールドは心もとない感じがしたのです。「まず雨は降りません」という時ならば全然ありだけど「降る可能性がある」ってときは多少重くてもちゃんとしたの持ちたいなーと。


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13:00黒百合ヒュッテに着。さすが晴天の土日。黒百合ヒュッテは大賑わいでテントもこの時点ですでに10張り程度ありました。なんとなく黒百合ヒュッテに張ろうかな〜どしよかなーと思ってたのですが、うむ、これだけ混雑した中に張るのもなんかなーと。お昼に買ったパンを食べながらスルーすることを決定。前は張れなかった白駒池のテン場を目指そう。

パンを食べていると天狗岳方面から戻ってきた人の会話が聞こえました。「◯◯さんさ、ケガしたわけじゃないんだよね?じゃぁなんでそんな急に遅くなるの?」と若い男性が厳しい口調。後ろを歩くのはおばあちゃん。…どんな関係なんだ(笑)。親子でもなさそうだし…スクール?その後、二人のほうをチラリとみると楽しそうに会話してました。どんな関係なんだ(笑)。


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そうと決まればお昼も食べたし白駒池方面に向けて出発!一瞬「快晴だし天狗岳も登りやすいだろうなぁ」と思ったのですが、以前夏目さん夫婦と登ったし今回はかなり久しぶりだしゆるーく行きますか。と天狗岳はスルー。中山あたりから美しい天狗岳が見えました。


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今回もバックパックは山と道ONE。これくらい荷物が多いときには沢山入るし最高。重さをあまり感じないのも腰荷重分散のおかげかな?


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今回のサコッシュはRIDGE MOUNTAIN GEAR × JUN OSONのTravel Pouch Plus。サイズ感が絶妙。iPhoneと山財布とGR2を入れたらジャスト。雨とか降ってなければジッパーを閉めなくても落ちなさそう。一切無駄のない感じがRIDGEっぽい。3/28の20時から発売になりますのでよろしくお願いします!


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高見石小屋とにゅうの分岐点。当初は高見石小屋を経由するつもりで歩き出したのですが…「たいして景色のよい場所登ってないしにゅうでも登るか」という気分になってにゅうのほうへ。歩いたことないルート(のはず)だしちょうどいい。


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にゅう経由のルートはトレースがほとんどなくて人があまり通ってないのだなーと実感。リボンを頼りに進む場面も多々ありました。


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にゅうに到着。岩が露出しているのでアイゼンは脱いで登ります。見晴らしが最高。快晴。肉眼ではありとあらゆる山がみえました。富士山も見えたな〜。


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ソロだと休憩してお茶でも飲まない限りすることもなく、少しぼーっとした後ににゅうを出発。本日の幕営地である白駒池を目指します。途中あった白駒湿原ってどんな風になってるのかな〜と思ったらやはり広い雪の広場でした。


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白駒池に到着!前にも来たことあるけど凍った白駒池の美しくて大きいこと!とても気持ちいいです。前もそうでしたが、他に人がいないと「歩けるの?割れたりしないよね?」と不安になります。去年も歩いたから大丈夫でしょ!ってことで最初はフチのほうを、徐々に真ん中のほうを歩きます。でも最後までど真ん中いくのはなんか気分的に怖かったなぁ(笑)。


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池が凍ってなければグルッと池を回って山荘に行かないといけないところを冬は池を渡って直進できるのがいいですね(笑)。白駒池のテン場がいまいちよくわからなかったのでとにかく白駒荘に向かうと、入り口には「年末に火事にあったために現在営業しておりません」との張り紙が。ええっ!と奥を覗くと確かにショベルカーがまるこげの木材と格闘しておりました。「ということは青苔荘に行くしかないか」ってことでまた白駒池を横断したらすぐに到着。


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青苔荘に入るとコケ丸くんグッズが満載でした。テント泊希望であることを告げるとこれまたぶっきらぼうな女将さんが応対してくれました。っていうか、山小屋ってものはぶっきらぼうがデフォルトですわな。今のご時世、"とにかく愛想良く"というのは社会人としての最低条件で、コンビニなんかも昔は"仕方なく嫌々やってます"って顔に書いてあるバイトがレジを打ってましたが今はあまりみないですね。そういう意味では"ぶっきらぼうな対応"というのがレアなのかもしれませんね。

ここの女将さんも嫌な感じのぶっきらぼうではなかったので「この池の氷って割れないですか?」と聞いてみた。ハッキリさせたかったので。すると「例年はゴールデンウィークくらいまで大丈夫。でも今年は温かいからそこまでもたないかもね」と教えてくれました。3月に割れることはないとのこと。ここまでトレース不明瞭なにゅう経由でリボンを辿りながら来たと話すと「あのリボンも意外とアテにならないんだけどね」と言って笑ってくれました。
by yama-oson | 2018-03-26 11:04 | 山行 (八ヶ岳) | Comments(0)
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