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王ヶ頭

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2013年1月20日、王ヶ頭にスノーシューハイクに行ってきました。当初の予定では美ヶ原をのんびりスノーシューで歩く予定だったのですが下調べ不足によって急遽ルート変更を余儀なくされたのでした。



【登山ルート】
三城山荘横家登山口 → 避難小屋? → ダテ河原 → 王ヶ頭 → 王ヶ頭ホテル(往復)


スノーシューを購入してからというもの、スノーシューハイキングができそうな緩やかな山を片っ端から探しているわけです(笑)。すっかりスノーシューハイクの魅力にはまってしまったようで。僕らが調べて出てくるレベルの適地はそんなにあるわけではありません。その1つに、スノーシューハイクできる平原として有名な美ヶ原があります。雑誌やらブログやらで確かに見たことあります。平なんですよね。「これは行かねば!」ということで美ヶ原に目標を絞りました。


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意気揚々と八ヶ岳方面へ向かい、そろそろ美ヶ原が近いぞ…となったころ目の間に現れたのは通行止めの看板(写真は駐車したあたりにあった別の看板)。もちろん事前に下調べしてビーナスラインが冬季通行止めなのは知っており、そのかわり別の林道で美ヶ原に行ける予定だったのですが…。下調べ不足でした。出発日近くになってドタバタ調べだすのは良くないですね。

妻としばらくどうするか話し合って、一時は「帰ろうか…」案も出たのですがここまで来て(東京から約200km!)ただ引き返すのも…。八ヶ岳の地図とにらめっこしていると、現在いる場所から王ヶ頭へ向かう登山道を発見。美ヶ原みたいになだらかではなく、等高線を見る限りなかなかの傾斜か?スノーシューで歩けるか?スノーシューでなければ意味ないよね。と悩みましたが、まぁ、このまま帰るよりはマシ!ということで三城山荘あたりに車を停めてそこから登ることに。


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10:00、先週の大雪の影響なのか、車を停めた場所からすでにそこそこの積雪があったのでいきなりスノーシューを装着して登り出しますよ。


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道幅も広いし、傾斜もかなり緩やかだし…あれ?かなり気持ち良い登山道ですよ。今回僕は日帰りということで、ザックはクレッタルムーセンのアルスヴィン30にしました。クレッタルムーセン、全体に色々とかけられるループが縫いつけてあるのでそれを利用してガイラインを張ってスノーシューを固定できるようにしました。うん、使えそう。日帰りならできる限り小さいザックがいいんです。


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この登山道、人間の足あとの他に鹿の足あとも。2本のデカ目のひづめがなんともリアル。正直、登山道はある程度踏み固められており、マイクロスパイクで十分歩けるのですが登山道をちょっとでも外れると3〜40cmは埋まるほどでした。なので鹿も人間の通った跡を通るのでしょうね。


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のんびり行って、1時間ほどで林道(だと思う)に出てしばらくフラットな道を歩きます。晴れた日のスノーシューハイクは最高〜。やみつきになります。


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ちょっとでもトレースを外れるとスノーシューを履いててもこれぐらい埋まりました。


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林道を10分も歩きますと、やや本格的な登山口が現れました。そうか、ここから本番だったのね…スノーシューで登れるかな?


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ちなみに今回、ヒールリフターは最初からずっと上げっぱなしでした。ヒールリフター上げっぱなしで登るのは楽しい!文明の利器。


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しばらく行くと避難小屋のような建物が。避難小屋にしてはかなり立派で昔ながらの木造造りの小さな小学校って感じです。二階建てだし。中を覗いてみましたが人の気配はありませんでした。


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ちゃんとした登山道だからスノーシュー行けるかな?と心配しましたが思ったよりも全然行けました。むしろ細い道を登る感じも楽しかったり。この登山道は南側が開けており、すごく見晴がいいのでついつい立ち止まってしまいます。このルート、いいかもしれない!最初は想定外のルートだったので不安などもありましたが偶然に発見できた楽しく歩けるスノーシュールートでした。と、まだ途中の段階で確信したほど。


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こんな風に見晴最高!


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つらら。


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ここまで来れば王ヶ頭はもうすぐ。


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12:40、王ヶ頭に到着。見晴は最高!登山口から約2時間40分。ちょうどよい満足感。


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北アルプスもバッチリ見えております。


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お腹も空いたので王ヶ頭ホテルにお邪魔します。火器類とカップラーメンは持ってきていたのですが、せっかくなので王ヶ頭ホテルの登山者用売店でお昼を食べることに。この王ヶ頭ホテル、一般宿泊者用の入り口と登山者用の入り口が分かれており、登山者がトイレを利用する際は100円を払って一般宿泊者で混雑するロビーを横切りホテルの綺麗なトイレを利用するスタイルでした。お金をしっかりと落としていく一般宿泊客と、ヘタしたら1円も使わずに帰る登山客。はっきりと扱いに差が出ていましたが、まぁ仕方ないですね。無料で暖房の効いた登山者用の休憩スペースを使わせてもらえてるわけだし。そう考えるとむしろすごく親切にしてくれています。


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売店は定番のカレーや牛丼に加えてパスタが!これは気になるのでボンゴレを注文。バッチリ、レトルトの味(しかも食べたことある味だ)でした。


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14:00、けっこういい時間になってしまったので下山します。


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下りは隙を見つけてはモンベルで買ったソリで滑ります(笑)。ソリの大きさがすごく小さいのでなかなか上手くいきませんでしたがそれでも傾斜角度がバッチリはまるとけっこう滑れました。もうひと回り大きいやつも売ってるのですが、あまりにデカいので悩むところ(リンク先のやつのほうがあらかじめ反ってるので収納しやすいかも?)。あと、滑り終えて立ち上がる時にめっちゃ体力使います(笑)。


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途中、またあの林道でフカフカの雪にドカーン!と倒れて遊んだり。ただ…僕は胸にカメラを下げているのを忘れてやってしまったのでその後、(おそらくカメラが冷えたことで)電源が入らなくなってしまいました。「まだリボ払いが残っているのに…」と顔面蒼白でした。


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15:30、時間的にはギリギリで下山〜。カメラは依然動かなかったのでテンションが上がらないですが、無事に下りれたのでOKでしょう!

その後、松本インターまで戻って枇杷の湯を目指しました。ここ、浅間温泉の温泉街の中にある日帰り温泉施設なんですが古民家を改造した感じでかなり雰囲気が良かったです。僕は山に限らず(スーパー)銭湯好きでたぶん30ヶ所以上の銭湯に行きましたが雰囲気の良さではナンバー1かもしれません。駐車場がもうちょっと大きいということなし!もしも近くに行かれた際は気にしてみてください。

さて、次はどこへスノーシューを履いて行こうかな。

by yama-oson | 2013-01-20 20:46 | 山行 (八ヶ岳)

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