西岳・常念岳 1日目(2016.9.3_5)
2016年 09月 17日
色んな事が重なっておりなかなか山に行けていませんでした。個展や日々の仕事や新しい家族の犬…などなど。実は春頃にソロで八ヶ岳にサクッと行っておりますが、それもまぁガス抜きに近い山処方といいますか。個展も終わり、新しい家族である犬の生活リズムにも少し慣れてきた9月。もう辛抱ならん!と奥さんに許可をもらってソロで山に行くことにしたのでした。
さて、どこにいこうかなーと色々と悩みましたが、この週末はなんだかどこも微妙な天気。週間天気をみていても一日ごとに晴れになったり雨になったり。「もう考えても仕方ない!行こう!もう何年も行ってない上高地に!」ということになりました〜。予定では二泊三日。最悪、雨がひどければ一泊二日に変更すればいいっしょ。
僕もU.Lハイカーのはしくれ。あまりに極度にギリギリの装備に削るのは北アルプスなんかでは懸命とはいえないと思うけど、あまりにビビってヌクヌクパッキングをしててはそれはあんた、ウルトラライトとはいえませんわな。なので寝袋をトップキルトに。その代わりにインサレーションにダウン上下とフリースを持ちました。…って、けっこうヌクヌクか(笑)。テントはローカスギアのクフ。ネットテントはいらないかな。食料も色々と書き出しながら詰め込み、パッキング完了。
前夜の22:30頃自宅を出て2:30頃に沢渡駐車場に着。予定通り。うちの近くの藤沢から松本までずーっと高速道路で行けて、下道は実質30km程度しか走らないのでアクセスはかなりしやすい。奥多摩とかより下手したら楽かも?ってほど。
その中に女性が一人。なんと、山と道のスリーを背負い、山と道ショートパンツを履き…とまぁ、けっこうな山と道フリークっぽい女性。「降りたら話しかけてみよう」と思ってたのですが、タクシーがターミナルに着くとまるで逃げるかのようにタクシーを離れていきました(笑)。後で奥さんにそのことを話すと「女性一人だとそういうのって敏感になるよ」とのこと。確かに。自分も女性なら「ほっておいて」と思うだろなーと。ちょっと拍子抜けでしたが、まぁさっそく歩き出します。
普通の土日だからなのか、天気がいまいちだからなのか、かっぱ橋も閑散としていました。帰りに通ったときには平日なのにかなりの人がいたのでもしかして時間かな?
と地図をまじまじと眺めていると、ふと気付きました。「このまま北上して西岳方面へいけば明日には大天井〜常念の裏銀座に入れる!」と。でも待て。コースタイムを足していくと1日の行程が約8〜10時間。去年など毎月ガンガン歩いていた頃ならいざしらず、常に運動不足の自分が何ヶ月ぶりかのハイキングでそんなに歩けるだろうか?しかも歩いたことのない道だし…と悩む悩む。
でも、久々のハイキングで嫌というほど歩いてみたかったので「行こう!」と決心しました。念のため奥さんに変更したルートを連絡して北上開始。
こういう時に一人だと孤独よね。「ここへ来てハシゴって、まじかよ!」とか一人で呟いてました。力尽きたときのためにビバークできそうな場所を探しつつ歩いたり。
ご飯を食べてなんやかんやしてたら20時頃。ヘトヘトだから寝れるでしょーと思ったものの、いつものように22時くらいに目をさまし。電波も入ってたからネットしたりしてたら大きいのがしたくなって。お肉のせいなのか…ただ単にしたくなったのかわかりませんが、タレにつけてくるとフライパンの掃除も大変だし…ちょっと考えないと(笑)。
トイレに行くために外に出ると満天の星空が広がっておりました。気温は予報通り10℃ほど。行動してたシャツの上にフリース+レインウェア、ダウンの下を着てまったく寒くありませんでした。そりゃそうだ。
by yama-oson
| 2016-09-17 22:11
| 山行 (北アルプス)