天狗岳 1日目(2015.2.1_2.2)
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2015年2月1〜2日、八ヶ岳の天狗岳に登ってきました。天狗岳に登ったには登ったのですが当初はまったく想定しておりませんでした。山登りは旅。色んな出来事が起こるものでして…。




この山行、「冬の八ヶ岳を体験しておきたい」という意味合いが大きいものでした。というのも2月の12、13日と硫黄岳に登る予定があったのですが、僕は厳冬期の八ヶ岳でキャンプしたことがなかったので(山小屋泊はあり)、冬ともなると余裕で-20℃を下回る八ヶ岳に一度泊まってみたかったのです。

-10℃以下の世界でキャンプをしたことが一度でもあるとわかるのですが、普通に夏山でテントを張って寝るのとはけっこう違う世界なのです。水は簡単に氷るし、ガスストーブは点きにくいし、寒いし(笑)。僕はそれまで-10℃くらいが最低気温だったのでしっかりと経験したかった。どんな世界なのだろう?と思って一人八ヶ岳に出かけたのでした(奥さんは寒いから止めておくとのこと)。

【登山ルート】
1日目:渋の湯 → 高見石小屋 → 白駒池 → 麦草峠 → 青苔荘 → 高見石小屋(泊)
2日目:高見石小屋 → 中山 → 黒百合ヒュッテ → 東天狗岳 → 黒百合ヒュッテ → 渋の湯


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"冬の中央道は混まない"、それを知っているので朝7時頃と、かなり遅めに出発。実際に道は空いていて10時には渋の湯に到着し、タメ口でぶっきらぼうな渋の湯の従業員さんに誘導されて車を駐車。1日1,000円也。


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雪もしっかりとあるので出だしからチェーンスパイクを装着。渋の湯からのいきなりの分岐でほとんどの人は黒百合ヒュッテに向かうらしく高見石小屋の方面はガラガラ。静かに歩けます。気温はだいたい-10〜-13℃。寒いけど樹林帯で風もないので問題なし。むしろ軽く登っているので体がいい感じに温まってきます。


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賽の河原へ向かいます。


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賽の河原。このあたりはずっと登りなのでけっこう暑い。ジャケットを脱ぎますが、脱ぐと風が吹いた時に寒い。でも着ると暑い…。このあたりが厳冬期のレイヤリングの難しいところ。景色ばかりだと詰まらないのでちょいちょい自撮りを取り入れております。


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分岐を折れて次は高見石小屋を目指します。


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高見石小屋。ちょうどお昼頃になったので途中コンビニで買ったおにぎりとわかめスープをテルモスのお湯で戻してお昼ご飯にしました。何も買ってないのにベンチを使うのが申し訳ない気がして立って食べました(笑)。


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高見石小屋を通るのはこの時だけの予定だったので高見石まで登って景色を堪能し自撮りをしました。しかし、こんな小さな稜線であっても風が超強い!天狗岳や硫黄岳、赤岳とかどんな強い風が吹いているのだろう…。


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自撮りもしたし先へ進みます。この日は白駒池にテント泊の予定。なので次は白駒池を目指しますが少し早いかな。先へ進むと基本的にはトレースがあって歩きやすく。しかし、ところどころ迷った形跡が。トレースが2つあったり(笑)。「…こっちだ!」と選んだトレースが途中で途切れることが何度かありました。冬はトレースが残る分、間違ったものも残るので注意が必要ですね。


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白駒池に到着。池だけど冬で凍っているので歩けます。歩ける…はず(笑)。確証がなかったのでストックで池をザクザクと掘ってみます。するとなんかジュクジュクと水が出てくるような…怖い!真ん中で割れたら嫌だ。渡るのは止めることにしました(笑)。

さて、と。この時点で13時くらい。青苔荘へ行ってキャンプの受付をしてもいいのですが…ちと早いですね。どうしようかな〜と地図を眺めていると、オトギリ平という場所が目に入りました。麦草峠を北上してオトギリ平あたりでテントを張るのもいいかも?と思ったり。あのあたりは夏に通った時に平でとても広い印象があったのです。まぁ、時間もあるしとりあえず麦草峠へ向かうことにしました。


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冬季通行止めのメルヘン街道に出ました。除雪していないとこんなに雪が積もるのか!って当たり前か。しかし、標識がこんな位置にあるとか、人の生活の匂いがするのに人がいないと死の世界にきたような、そんなイメージが浮かびました(笑)。


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麦草峠に向かってトレースがあったのでそれを辿っていくことに。というか、それを辿らないと足が膝くらいまで埋まるので無理(笑)。「そろそろ麦草峠かな?」というところでトレースが薄くなってきました。「ええい!力技で行ってやる!」とラッセルをはじめましたがけっこう雪が深いので5分もラッセルしたところで「これは無理だな」と諦めました(笑)。少し後ろを歩いていたスキーを履いた男性はそのままスイスイ~と先へ進んでいきました。どこに向かっているのだろう。そうと決まれば白駒池に戻ってキャンプ決定ですな〜ときた道を戻ります。で、青苔荘に着いたところで小屋番のオジサンが出てきました。

小屋番「あ、ここに用事?」
オソン「はい、ここでキャンプしようかと思ってまして」
小屋番「あーそうなんだ。私、もう帰ろうかと思って。トイレのカギもかけてこうかと」
オソン「あら〜。そうするとテント張れないんですかね?」
小屋番「うん、というかトイレが使えなくなるから…今日人が全然こなくてさ。来る時は連絡もらえると確実だよ。土日でもガラガラだからさ。申し訳ないけど、今日は高見石小屋で泊まってくれないかな?まだ時間も早い(15時、早くない)からさ。悪いね」

というやりとりの末、さっき通った高見石小屋を目指すことに(笑)。まぁ、人もいないのに僕がテント張るがために小屋番さんに残ってもらうのも悪しいいんですけどね。ただ、ここから1時間かかるのが若干めんどくさい(笑)。


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16時、高見石小屋に着。クフタイベックを張りました。しかし、さっき寄った時はテントが一張ありましたがいなくなっていました。ということで貸し切り〜!やったー!


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テントを張り終えたら空が赤くなってきたのでまた高見石に登って夕焼け鑑賞。うん、夕焼けは何度みても美しいですな〜。あまりに寒いので10分ほど鑑賞したら小屋に戻りました。

と、小屋で受付をしている人が。遠目からみてもザックがU.L.ザック。へ〜!どんな人だろう?と思いつつもお腹も空いてたし眠かったのでサクッと鍋を作って食べてシュラフに潜りこみました。日が落ちたことで気温は-15℃くらいになっていました。寒い。寒いですが耐えられないレベルではありません。


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寒いから?寝たような寝てないような時間をやりすごし、目が冴えたら雪を溶かしてお湯を作ったり紅茶を飲んだり。今回は前回の美ヶ原の反省を活かして大きい厳冬期用ガス缶(PRIMUSウルトラガス)にSOTO SOD-300という組み合わせにしてみました。結果は大正解で-15〜-20℃くらいならどれだけ雪を溶かしてお湯を作っても火力低下もなくガンガン使うことができました。直結型なのでコッヘルの位置が高くなるのだけが悩み…。

なんてことをしつつ夜中トイレに行こうと外に出てみると、お隣さんのテントはなんとクフeVent!のシャア専用カラー。このテン場には2つしかテントがなく、その2つともクフという奇跡。「意外と知ってる人かも?」と思い、朝になったら声をかけてみようと思ったのでした。
by yama-oson | 2015-02-16 11:47 | 山行 (八ヶ岳)
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