裏銀座縦走 1日目(2014.9.20_23)
2014年 10月 02日
8月に山に行けなかった反動からか山に行きまくっている9月。これを書いているのは10/1ですが、結局9月はすべての週で山に行きました(笑)。前回アップした「燕岳2」と今回の北アルプス縦走の間に唐松岳に妻と行っているのですが、この北アルプスのことを書きたくて先にこちらをアップする次第です。唐松岳はまた後ほど。
9月20〜23日の三泊四日で縦走したのですが、そもそも9月22日は平日。しかし、祝日に挟まれているのでそこを休んでしまえば4連休!ということで、フリーランスの僕はサクッとお休みいただいて連休にしました。妻は後半に予定があるとのことで「行ってきていいよ」とのこと。うう…嬉しい。その言葉に甘えておそらく今年最後の北アルプス縦走を計画。N君、Y君にも声をかけましたが「4連休はキツいかも…」ともっともな返事がありソロで行くことになりました。3泊もソロで歩いたことないので楽しみ。
さてさて。ルートはどうしようかな〜と色々と検討しました。前も歩いた、折立〜雲ノ平〜黒部五郎〜折立の定番ルートかなぁ。車で行く以上、それが一番良さそう。けど…一人で富山まで運転するの嫌だなぁ。なんて悩んでいると、黒ちゃんが去年ソロで裏銀座を歩いていたのを思い出しました。
ルートを調べてみると…いいじゃない。なんかガッツリ歩けそうだし。さすがに初日に雲ノ平まで歩くのはキツいけど、面白そうなルート。そうじゃん!バスがあるじゃん!と毎日アルペンのサイトをチェックしてみるとなんとか七倉ダムまでの座席が1つだけ空いていました。帰りの新穂高温泉〜のバスは売り切れてましたがハイウェイバスの平湯温泉〜新宿行きが買えたので決定!このルート。
唯一の心配は…七倉ダムに朝の4時に着いてからの山ノ神トンネル通過。朝早いので真っ暗なのに照明の無いトンネルを30分も歩くみたい…。まじか〜。嫌だなぁ。地方の暇な大学生の遊びといえば「心霊スポット巡り」。その一環で散々愛知県の"出る"トンネルを訪れた記憶が脳裏をよぎります。もちろん、このトンネルはそんなものじゃないにせよ、真っ暗なトンネルってなかなかの勇気がいるものですよ。う〜〜ん。でも黒ちゃんに歩けて俺に歩けないこともないだろう。やる!と覚悟を決めてパッキングを始めたのでした。
HBMのコミュニティで「七倉から裏銀座を歩くよ」と告げるとなんと!タケミチさんも「僕らも七倉から入る。落ち合おうよ!」との返事。おー、なんという偶然。七倉へは朝一のバスなどを乗り継いで行くらしく例の山ノ神トンネル問題は解決されませんでしたが、嬉しい!初日に烏帽子小屋での合流を約束して当日を迎えたのでした。
【登山ルート】
1日目:七倉ダム → 高瀬ダム → 烏帽子小屋(設営) → 前烏帽子岳 → 烏帽子小屋
2日目:烏帽子小屋 → 野口五郎岳 → 水晶小屋 → 三股山荘 → 黒部五郎小舎(設営)
3日目:黒部五郎小舎 → 三俣蓮華岳 → 双六小屋 → 西鎌尾根 → 槍ヶ岳山荘(設営)
4日目:槍ヶ岳山荘 → 槍平小屋 → 白出沢出合 → 新穂高温泉
なんて思っていると、サラッとトンネルに入っていく人が。「あっ!」と思った時には僕はまだ準備ができておらず。しまったぁ…。でもそんな事言ってても埒が明かないのでとにかく準備。
5:00出発。おし!もう一人で行くで〜と突入しました。と、すぐに僕の後から入ってくる人が。よ、良かった〜。ただこの人はかなりの熟練者らしくものすごく足が早い。離されると一人になってしまうのでとにかく早足でついていきました。15分くらいで山ノ神トンネルを通過。一人じゃなくて良かった〜。
普段は登山者を抜くことはあっても抜かれることはあまりないのですが、この日は何人かに道を譲りました。牛歩のスピードでジリジリ登ります。
と、ここで後ろからすごい勢いで登ってくる気配を感じたので脇に避けると初代マーマー(ブルーのやつ)を背負い初代アルトラを履いた男性でした。正当?なU.L.ハイカー。「そのパンツとザック持ってます。グッドチョイス!」とすれ違いざまに声をかけてもらったのですが、こちらはあまりにフラフラで「そ、そちらも」としょうもない返事しかできませんでした。悔やまれます。
一瞬「雲ノ平まで行けるな」という思いが頭をよぎりました。そう。僕はこの段階では、烏帽子小屋(一泊目)→雲ノ平(二泊目)→双六小屋(三泊目)というコースのつもりでいたのです。しかし烏帽子小屋から雲ノ平までCTで約8時間。今が10時なのでCT通りだと18時着。あまりに遅すぎます。ここはちょっと早いですがタケミチさんとの合流を楽しみにします。
僕がテントを張っていたまわりはスペースに余裕が無かったので池のほとりまで降りていくとのこと。せっかくなので僕もそこに引っ越しました。テントをサクッと設営した後は小屋の前でビールを飲みつつダラダラ。カーッと小屋に当たる西日が日陰になっているテン場とは違って心地よかったです。
by yama-oson
| 2014-10-02 02:09
| 山行 (北アルプス)