2014年5月24〜25日、将監小屋でキャンプしてきました。山を目指したわけではないという(笑)。ただ山を歩いてその先で寝たいということで2年前山友達と歩いた
あのルートを妻と歩いてきたのでした。
目的地を考えている時に「なるべくフラットな道を歩きたいね〜」という話が出たので以前に歩いたことのあるこのルートを思い出しました。あと、色々と探している時にPEAKSで高橋庄太郎さんが歩いてたのがこのルートに近いものだったので「これにしよう」と決定。今回は山に登るってよりも山に寝にいくってことで。
(撮影カメラ:Contax T3)
【登山ルート】
1日目:作場平橋 → 一休坂分岐 → 馬止 → 黒えんじゅ分岐 → 将監小屋(設営)
2日目:将監小屋(撤収) → 唐松尾山 → 笠取小屋 → 一休坂分岐 → 作場平橋
8:30に作場平橋の駐車場に到着。けっこう早く着いたので「空いてるでしょ?」と思ったのですが激混みでした。ギリギリ最後の2〜3台のスペースに車を停めました。前に来た時もけっこう混んでいて意外と人気のある登山口なんですね。作場平からの登り出し。ゆるやかでいい!登り出しに優しい。
と、ちょっと行くと向こうから何か黒い生き物が走ってきます。思わず「うわっ!」とビックリしたのですが可愛い顔してました。こちらに人を見つけたらピタッと止まってます。
すぐに一休坂分岐。道は広くて歩きやすいな〜。
新緑。虫は確かに少し発生しはじめてますが平気な数。新緑を楽しむならばこの季節かな。涼しいですし。
そして思惑通り道はとにかくフラット。このルートは全体を通してかなり緩い勾配ですが、特に一休坂分岐〜馬止の区間は極上フラットで頭がバカになりそうでした。でも寝泊まり・食事ができる荷物を背負って山の中を何も考えずに歩く…この感じはたまりません!最高!
馬止に到着。
ここからは等高線を見る限りそれなりの覚悟をしたのですが、そんなに大変でなかったような、記憶があります。
11:30、黒えんじゅ分岐。いい時間なのでお昼にします。コンビニで買ったおにぎり2つですけどね。このあたりではおそらくボランティアの方が登山道にある危険そうな枝などを撤去する作業をしていました。ありがたいです。
黒えんじゅからはあえてメインの尾根から1つ下の尾根を歩きます。なぜって?メインは翌日にとってあるのです。しかし、このチョイスが軽くいばらの道でして。あまり使われていない道なのか道中は写真のように枝が飛び出たり、草が生い茂っていたり…なかなかの悪路だったのです。山に詳しい人から「今年は雪が多くて登山道はダメージが大きいみたい」と聞いた記憶があるので、この荒廃っぷりも大雪の影響だと思われます(推測)。
たぶん、さきほどの作業していた方は後々ここも綺麗にしていくのでしょうね。「登山道は誰かの力で整備されてるんだなぁ」と実感しました。
山ノ神土に出るとこれまた急に開けます。このあたりの尾根も石尾根のように防火帯になってるんですかね?すっごく綺麗に刈り取られています。2年前はこんな感じじゃなかった記憶が。
まるでゴルフ場のよう。開放感はあっていいのですが、人工的なイメージが強いですね。とかいって石尾根が好きなのですから、こちらだけ感傷的になるのもどうなの?とか。山にまできて色々と考えさせないで欲しい(笑)。
14:15。将監小屋に到着。遅くも早くもないタイミングだと思うのですが、5〜6割うまってましたね。残念ながら芝生のゾーンは広い場所が空いてなかったので土のゾーンに張ります。あ、そうだ。将監小屋が地味にブラッシュアップされており、ビールとかコーラが売ってましたよ!これは嬉しいブラッシュアップ。
今回は
ZPacks Hexamid Soloをやっと初投入ですよ!去年買ったもののなかなか使う機会のなかったHexamid。やっとの出番で嬉しい。「山はまだまだ寒いし虫もそれほどいないだろう」ってことでメッシュは持たず!設営が思ったより簡単でとにかくあっという間でした。まぁでもタープより雨には弱いだろうなぁ。雨降ったら相当低く張り直さないと。
妻は
TERRA NOVA LASER Competition1。なんか見るからに無敵な感じ。ちなみにこのテント、大雨で水たまりになってるテン場に張ったことあるそうですがまったくなんの影響もなかったそうです。いいなぁ。耐風性も高そうだし。ということで、今回は別居スタイルで山を楽しみにきたのでした。
テントも張ってしばしのんびり〜とゴロンとしていると、視界の隅のほうにこちらを珍しそうにまじまじと見ているオジサンを確認。次第に近づいてきて「まさか、今夜これで寝るの?夜は意外と冷えるよ?」と興味津々という感じで話しかけてきました(笑)。「これで寝ますよ〜」と答えると「へ〜すごいね」と信じられない顔をしていました。そのオジサンはツェルト泊の人にも話かけてたので(笑)、軽そうな装備に興味があるんでしょうね。いや、違うか。珍しいものに興味があるんですね、きっと。だってみんな似たようなテントばっかりなんだもんなぁ。
夕方になったので夜ご飯。今回はガパオライス!以前にも作ったことあるのですが一泊二日くらいだったら肉も持ってこれるし、炒めてガパオの元を入れるだけなので簡単ですよ。とかいって、僕は炊飯担当ですが今回はけっこう上手くいきました。トランギアミニのフライパンで焼いた目玉焼きも添えて、トムヤムクン春雨も用意して、完成!ガパオライスの下にレタスを一枚敷くところが女性っぽいなぁ〜と(笑)。
明るいうちは虫の動きも活発で「やっぱりネット持ってこれば良かったかなぁ」と少し後悔しかけましたが日が落ちると一気にいなくなって一安心でした。ということで19時には就寝。
4:30起床。夜中はダウンパンツやナノパフを着なくて大丈夫なほど暖かく。基本的に無風でしたが少し風がふくと、露出している顔だけ少し寒かったです。温度計を忘れたので正確な気温はわかりませんが体感的に5℃より少し暖かいくらいかな。朝はハムを挟んだサンド。一泊二日だと生物をバンバン食べられるのがいいですね。
ご飯を食べたら撤収して出発!Hexamidの撤収スピード、尋常じゃない。将監小屋おなじみのいきなりの急登。
朝日を浴びながら。
唐松尾山。登ったはいいけど、どうにも妻の調子がよくないよう。
ま、そんな時は無理せずまっすぐ下山しましょう。
笠取小屋のテン場。こんなのあったんだ。前に来た時は気付かなんだ。
ということで、お昼前にサクッと下山。下山してしまえば元気になるものでして、この後久しぶりにデポってきましたとさ。しかし、今回歩いた道は8割方フラットで本当に歩きやすかったです。樹林帯嫌いの妻も気に入ってたようなのでまたそのうち来ようと思います。