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立山(3日目)

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2013年9月21〜23日、立山に行ってきました。いよいよ最終日。五色ヶ原のテン場とも別れて黒部ダムまで下山します。この日はそれ以外に面白みはなく、ただ下山するのみです。



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【登山ルート】
1日目:室堂駅 → 雷鳥沢(テント設営) → 一の越 → 雄山 → 大汝山 → 富士ノ折立 → 雷鳥沢
2日目:雷鳥沢(撤収) → 立山室堂山荘 → 浄土山 → ザラ峠 → 五色ヶ原(テント設営)
3日目:五色ヶ原(撤収) → 平ノ小屋 → ロッジくろよん → 黒部ダム駅


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3:30、起床。この日は下山するだけとはいえ、CTで7時間はあります。なのでなるべく早く出発するために早めに起きて、早めの朝食。明け方の気温は4℃でしかも無風。前日よりも寒くありませんでした。ヘッデンの明かりの中テントを畳んで撤収。空が徐々に明るくなってきました。


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5:00、撤収完了。出発!少しづつ明るくなっていく空は言葉にできない色。

思わず見とれてしまうなぁ……というのが良くなかった!景色に目を奪われながら前を歩いていた妻が足をひねってしまったのです。かなり痛そう…。今までも軽くひねったりすることはあったのですが今回のはかなり辛そうです。骨折まではいっていなさそうですが、完全に捻挫かな。妻は普段から自分のエマージェンシーキットを丁寧に補充しており、湿布はもちろん湿布を固定するネットみたいなものを持っていたので素早く自分で応急処置をしていましたが、かなり痛そう。テン場を出て5分くらいだったので小屋で救助を呼んでもらうことも考えましたが顔をしかめながらもなんとか歩けるということでゆっくりと進むことに…。

途中、小枝を使って添え木にするなど、妻は応急処置の仕方を知っていました。僕はどうか?僕は荷物を持つぐらいしかできませんでした。湿布も持っていないし、添え木の必要性も知りませんでした。僕は生まれてこの方捻挫をしたことがないので想像していなかったのですが、妻や同行者が万が一こうなった場合に最低限の知識は持っていないと何もしてあげられないんだなぁ、と反省しました。


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妻が足をくじいたのが出発してすぐなので、約7時間捻挫の足で歩かないといけません!時折うめき声をあげながらもしっかりとついてくる妻の根性に脱帽…。そんな感じなのであまり写真は撮っておりませんが、黒部ダムへ向かう登山道は木々も生い茂っていて、一般的なものでした。


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なんとかかんとか平ノ小屋に到着。時計を見てみるとCTからそんなに遅れているわけではありませんでした。僕は夕方までに下りられたらいいかな?ぐらいに腹をくくってたのですが。少しづつ痛みの少ない歩き方がわかってきたようでした(比較的マシという程度)。


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小屋の裏にいた看板犬のモモちゃんは大人しくてめっちゃ可愛かったです。妻もモモちゃんと遊んで少し元気が出た様子。


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とはいえ、小屋の裏手から黒部湖を望むと…まだまだ遠いなぁ。あの山の向こうまで歩かないといけないんですよね。


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小屋を出てすぐに右手に渡し船ポイントがありました。いつか、これを利用しないと進めないようなルートも組んでみたいですね。


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黒部湖沿いの道は地図を見る限り「ずっとフラットな道を進むんだろうなぁ」と勝手に解釈しておりましたが、特に小屋から見て最初のうちは道が崩壊している部分の迂回ルートとしてもの凄く長いハシゴ(超怖い)があったりして、そこそこアップダウンもあって妻はけっこう厳しそうでした。

エンジン音が近づいてくると思ったら渡し船とはまた別の黒部湖の遊覧船が。こちらの切迫感とは裏腹に解説アナウンスの流れるのんびりとした遊覧船。もしも山中で遭難したとして、そこから見える街の明かりなどはこんな感覚で見るんだろうなぁ、なんて考えたり。頼むからここから拾ってちょうだい!と思わずにいられませんでした。


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長いハシゴやアップダウンは最初のほうだけで、徐々に歩きやすい道になってきました。


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11:30、ロッジくろよん。このあたりまでくると道もかなり整備されていてとても歩きやすくなっています。このロッジくろよんは非常にガランとしていて人の気配がありませんでした。


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やっと見えてきた黒部ダム!


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12:15、黒部ダムに到着!妻、よく頑張った!


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予定通り、黒部ダムレストハウスでお昼ご飯。黒部ダムカレー。7時間歩いてきたわりには意外と食欲なくてビックリ。一緒に唐揚げまで注文して失敗したかも〜と思うほど。今にして思えば、それは風邪の兆候だったかもしれません。

ともかく、なんとか無事に下りられてよかったです!翌日妻が足を診てもらいに病院に行くと「剥離骨折」と診断されました。実はJMTの初日もよそ見して足をひねり一晩痛そうにしていたのですがすでにその時に軽い剥離骨折だったようです。そして今回ひねったことで完全に剥離骨折になったと、そういうことのようです。剥離骨折って痛いながらなんとか歩けてしまうのがネックだそうで、そのまま捻挫だと思って放っておく人も多いそうな。そんな中、よくも7時間以上歩いて下山したなぁ…と改めてビックリ。皆さんもよそ見歩きには十分にお気をつけください。

立山も五色ヶ原も天気に恵まれたこともあって最高だったのでアクセスが最悪でもまた訪れてみたいな〜と思いました。しかし………雄山神社のご祈祷翌日に剥離骨折って…(笑)。

by yama-oson | 2013-09-23 20:18 | 山行 (北アルプス)

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