2013年9月21〜23日、立山に行ってきました。初日は立山を登ってご祈祷してもらって最高のテン場で鍋を食べました。2日目はかねてより気になっていた五色ヶ原に向かいます。
【登山ルート】
1日目:室堂駅 → 雷鳥沢(テント設営) → 一の越 → 雄山 → 大汝山 → 富士ノ折立 → 雷鳥沢
2日目:雷鳥沢(撤収) → 立山室堂山荘 → 浄土山 → ザラ峠 → 五色ヶ原(テント設営)
3日目:五色ヶ原(撤収) → 平ノ小屋 → ロッジくろよん → 黒部ダム駅
4:30、起床。昨夜は19時には就寝したのでバッチリ眠れました。しかし、なかなかの冷え込みでした。とても晴れていたので昼間は15〜20℃くらいあったのですが、日が沈むとグッと冷えて明け方は0℃くらいでした。僕らの寝袋はいつものナンガ300SPDX。ウエアの上はフラッドラッシュに化繊半袖T、その上にキャプ2。下半身はジオラインタイツに山と道ショーツ。寒いかな?でも大丈夫かな〜というギリギリラインでした(ダウンは持ってきてます)。山登りするのなら寒さに強いほうが絶対に有利だよね、とやや厳し目設定。が、おそらくこのギリギリ設定のおかげで下山後に風邪をひくんですけどね…。
朝から寿がきやの味噌煮込みうどんを食べました(ガスストーブはこういうのが便利)。このコッヘルはWanderlust Equipmentにて購入した
GREASE POT COZY KIT。米国のハイカーでは古くから定番となっているアルミ製の軽量なコッヘルだそうです。炊飯とか鍋とかラーメンとか作るのに丁度良い容量で、かつ軽いのないかな?と常々なんとなく探してはいたのですが(
コレも鍋・炊飯向きではある)、デザインが洒落てて軽いので思わず買ってしまいました。容量が900mlもありながら99gと軽量なので調子いいです!デザインも最高。那須岳ではこれで炊飯もしましたがちゃんと炊けました。
6:00、撤収を完了して出発。景色最高のテン場ともお別れ。
立山室堂山荘。大きくて立派な山小屋?です。ここから南下して五色ヶ原方面へ向かいます。何個も山を越えないと…。
浄土山へ向かう途中光ファイバーケーブルが露出してました。立山ではインターネットができるだけでなく、高速な光ファイバーなんですね(笑)。確かに立山近辺ではソフトバンクiPhoneの電波が常にバキバキでした。山に来たらたまには不便を感じてみるのもいいんじゃ…なんてお節介な事を考えてしまいますが、まぁ観光で来る人も多いでしょうから仕方ないですね。
浄土山登山口。このあたりから山の雰囲気が増してきます。
浄土山頂上らへんには石垣があって「なんかお城の跡みたいだな」なんて登ってみると日露戦争に従軍して戦死、戦病死された方が祀られた軍人霊碑がありました。
竜王岳へ向かう登山道は良い感じでした。
竜王岳。登山道上にあるわけではなくて登りたい人だけ登るタイプ。登っている人も確認できましたが僕らは怖いのでスルーしました。
そこから先五色ヶ原までは、まぁ〜〜〜なかなかのアップダウンでしたよ(笑)。脆い岩場が続くのでちょっと神経も使いますし。グーっと下がってウワっと登って。またグーっと下がって…の繰り返し。
向こうのほうに五色ヶ原が見えてきました!このあたりから向こうに見える五色ヶ原は本当に断崖絶壁の向こうにある、なだらかな草原の中に浮かぶ楽園のようでした。まるで日本じゃないみたいですよね。これは奥さんのカメラDP2xの描写力も関係あるかもしれません。
途中、ホーホーとハト?っぽい感じの音が聞こえまして。最初はどこかで子どもか誰かが遊んでるのかと思ったのですが、ふと音のするほうを見てみると、なんと雷鳥でした!!う、嬉しい〜!山で会う動物で雷鳥が一番嬉しいです。可愛いし。鳴きながら食事中でした。雷鳥ってなんかとぼけた雰囲気なんですよね。保護色も見事なので鳴かなければ誰も気づかないだろうに…(笑)。でもちょっと離れた壁面にももう一羽いたので夫婦ですかね?奥さん(としておこう)から注意を逸らすために旦那(としておこう)が鳴いてたのかも。しかし、以前仙丈ヶ岳で見た雷鳥とは鳴き声がまったく違いました。
獅子岳。「獅子岳を超えたらあとは下るだけだよね」なんて楽観してましたが実際には一度ザレ峠までしっかりと下った後、五色ヶ原まで登ることになるのです。
ザレ峠手前5分くらいのところにあった岩。どこからどうみても雷鳥!さっき本物みたので間違いない(何が)です!雷鳥サブレーです。この岩、普通自動車のタイヤくらいの大きさあるんですよ。
11:00、ザレ峠。獅子岳からザレ峠はけっこう急激に下るし、テンション下がった区間(笑)。
そこからはまたグイグイと登り返しまして五色ヶ原に到着!
テントの受付である五色ヶ原山荘とテン場は歩いて10分ほど離れているので先にテントの受付をします。というか、立山から行った場合そのほうが合理的。受付を終えたらコーラを買ってバナナバウムでお昼ご飯。
五色ヶ原へ向かう道中で会った人数からして想像できてましたがテン場はとっても空いていました。僕らが行った時は他に2張りほど。9月の快晴の3連休でこの混み具合なので、ごっつ空いてますよ。どんな時に混むんだろう?お盆とか?確かに五色ヶ原に泊まる人は基本的に大縦走中に2泊目とか3泊目に泊まることが多いと思うのでお盆などの大きな連休の時じゃないと混むことがなさそう?すごく空いてるので好きな場所に張れ(木製ベンチの側に張りました)、とってもゆったりとした時間が流れていました〜。
昨日ほどじゃないけどテントからの景色も最高です。
夕方の段階でこれくらいの混み具合。好みの問題ですが、岩ばかりでテントの張りづらい雲ノ平よりも五色ヶ原のほうがフラットは多いし静かだし、テン場として楽園感は強いと思いました。
ちなみに、この時は小屋で買った缶チューハイをテン場で飲んだので空き缶を小屋まで散歩がてら返しに行ったのですが、テン場に空き缶がまとまった網があったので「もしかしてテン場のあの網に捨てていいんですか?」と聞くと「はい、いいですよ」との返事。缶チューハイ買った時に言ってよ!(笑)。わざわざ往復20分くらいかけて返しに来たじゃないっすか〜。コーラもテン場で飲みたかったけど返しに行くのが面倒なので止めてたのに〜。
17時になったので夜ご飯。生物は昨日食べてしまったのでアルファ米とイエローカレー。無印のイエローカレーは本格的な味でしっかりと辛くて美味しかったです!山ごはんの定番に加えたいほど(って昨日もそう思ったような)。
妻の夜ご飯。健康フーズの棒ラーメンにスーパーで売ってるチャーシューとメンマ、煮玉子がセットになったレトルトをトッピングしたもの。「撮って」と言うので撮りました。
この日もご飯を食べたら眠くなってきたので19時頃には就寝。夕焼けの染まる北アルプスの山々がとても綺麗でした。明日は最終日。しかし、この最終日にとんでもないアクシデントが起こるのでした…。