2013年9月14〜15日、那須岳に登ってきました。ロープウェイを使ったおかげも大きいですが、とても気軽に登れる山でした。
避暑地としてのイメージが強い那須。その那須にある那須岳はなんとなく名前は知っていました。いつか行こう(そればっか)といいつつも伸ばし伸ばしになっていたのですが、父が勤める会社の保養所があるということを知ったので3連休で予約をしてもらって那須観光も絡めて行ってみることにしたのでした。調べてみると那須岳にはテン場がないようです。唯一の選択肢として三斗小屋温泉にある煙草屋旅館さんの軒先(庭)を借りてテントをするというのがあるようです。しかし、その数は3張り。予約しないとな〜とグズグズしているうちに出発の3日前に。焦って電話をしてみると「まだ空いてますよ〜」とのこと。無事に予約できました。
あとは、天気が心配です。ちょうどこの週は強大な台風18号が本州に接近していた週です。3連休、初日は大丈夫だろうけど2日目と3日目がちょっと心配…。保養所も予約してしまってるので、ここは「えい!」と出発したのでした。
【登山ルート】
1日目:那須ロープウェイ → 那須岳 → 峰の茶屋跡避難小屋 → 煙草屋(テント設営)
2日目:煙草屋(撤収) → 峰の茶屋跡避難小屋 → 那須ロープウェイ駐車場
那須岳は頂上まであっという間の山です。2〜3時間程度でしょうか。普段のテント泊山行だったならちょっと物足りない行程ですが、テント泊がかなり久しぶり(1ヶ月くらい?)な僕ら夫婦にはちょうど良さそうです。
なので「そんなに早く行ってもね〜」なんてグズグズしていたら出発時間が遅くなり、出発時間が遅くなればなるほど高速道路は渋滞するわけで…。那須岳ロープウェイに着いたのはお昼を少し回った12:30頃。当初はロープウェイを使わないで登る選択肢も残していましたがこの時間から登るのでは到底ムリなのでロープウェイを使うことに。
ロープウェイの駅で懐かしいナポリタンを食べたりして準備をしていたら出発は結局13:30頃という驚異的な時間になってしまいました。これは急がねば!と、出発。ロープウェイを使うと頂上まで40分。普通の格好の観光客も沢山登っているので登山の格好では少し浮きますね。
14:00、那須岳に登頂。ガスっていて展望はありませんでした。硫黄の匂いがすごい。
なんとなく、お鉢巡りもしてみることにしました。しかし那須岳、岩の感じとか今までに見たことない雰囲気でまるで異星に来たかのような錯覚に陥りそうです。不思議な雰囲気でした。
途中、お鉢巡りをして方向感覚が若干狂ったのか軽く道に迷いましたが、本日の宿泊地、煙草屋旅館を目指して進みます。途中にあったここも、「猿の惑星」とかに出てきそうな雰囲気。向こうの丘から弓矢で狙われたりしてね。
15:00、峰の茶屋跡避難小屋に到着。時間があれば向こうに見える朝日岳とかも登りたかったのですが残念!
小屋を過ぎて西に曲がると急に樹林帯が現れました。不思議!ここまでは岩ばかりで木なんてほとんどみかけなかったのに。
那須岳避難小屋。ここも綺麗でした。
延命水なんかもあって。
延命水を超えるとフラットで非常に歩きやすいゾーンに突入します。なんでもその昔、那須岳で採れる硫黄を運ぶのに牛を使ったのでここは牛が通る道だったのだとか。それでなだらかなのね〜。登山道で牛や馬が通ったとされる道はフラットでいいわ〜。
沼原分岐。ここまで来ればもう少しです。
16:20、三斗小屋温泉に到着!コンパクト〜な温泉でなんか可愛いです。
テントスペースはすでに2張りあったので最後のスペースにヘブンタープを張りました。台風が近づいて来てるし、那須岳はそもそも風が強いとも聞いていたので少し悩みましたが「調べた限りのテントスペースは風の影響を受けづらいはず!」という賭けでヘブンタープにしましたが正解でした!この三斗小屋温泉は標高も1,500mほどと低いのでけっこうな暑さでした。到着した段階で15℃くらい。ヘブンタープの両側をフルオープンにして風を通すととっても涼しい〜!お隣さんに丸見えですけどね。
あと、テント泊料金が"一人"2,000円となかなかの高額でした。二人で4,000円。事前に調べていた料金では1,500円だったのですが、値上がりしたようです。正直「高っ!」と思ったのですが、そもそも旅館の軒先を借りているような状態ですし、露天風呂は入り放題(僕は温泉に興味はあまりない)なので…まぁ、文句は言わないです(笑)。女性専用入浴時間は17時までということで妻は急いでお風呂に入り、その後17時からは僕が入りにいきました。かなり開放的な露天風呂でなかなかよかったですよ。
コチラに詳しい情報が載っております。
温泉からあがった後は夕食。今回はちょっと(妻が)手間をかけてグリーンカレー。生の鶏肉を凍らせて持ってきて、事前に切ってきた生野菜とあわせました。僕は生米から炊飯する係でした。かなり美味くてビックリ!というか、ここまで手間暇をかけると家で食べるのと同じですね(笑)。
キャンプゾーンの向かいに客室があって、縁側で福島から来たおじさん・おばさんの4人組が宴会をしておりました。「ねぇ、煮玉子もらって!沢山持ってきちゃった」とか「玉こんにゃくもどう?スモークチーズとか!」と次から次へとおすそ分けが(笑)。写真二枚目のカレーの横に乗ってるのが煮玉子です。どれも美味しかったです!
ご飯を食べてしまうと猛烈な眠気が…!僕らはあまり寝ていなかったので「かなり早いけど寝よう(笑)」と福島の宴会の方々に御礼を言って19時には就寝したのでした。
5:00頃起床。夜中も大きく気温が下がること無く16℃程度だったので暖かく眠ることができました。途中2〜3度目は覚ましましたが基本的には爆睡でした。やっぱり山で寝るって気持ちいいなぁ〜!!朝ごはんは持参したウインナーを焼いてレタスをはさんだサンド。これも美味い。1泊2日ぐらいだと食べ物に生物を持ってこれるのでいいですね。
しかし、天気はあいにくの雨…。最近はカラッ!と晴れたことがないなぁ。今日はこのまま下山して保養所に向かうだけなのでのんびりの撤収。7:00、三斗小屋温泉を後にしました。
僕らが歩いた道はなだらかなので折りたたみ傘が大活躍。妻は三斗小屋温泉を出てから駐車場までずっと傘+レインウェアで通しました。
雨に包まれるとまるで屋久島のような森の深さがありますね。
なだらかな移動が気持ちいい〜。
僕は途中で傘が面倒になってレインウェアにしたんだっけか。忘れました(笑)。ただ、白馬での経験を活かし(笑)、レインパンツを履いていますよ。
9:00、下山。下りはロープウェイを使わなかったですが、あっという間でした。さすがに雨に濡れると寒かったので朝早くからやっている
鹿の湯へ。シャンプーや石鹸などが使えないシンプルな温泉でしたが、中は41℃、42℃、43℃、44℃、46℃、48℃と温度の違う湯船があってその周りにおじさんたちが座っているという独特な温泉でした。ちなみに僕は好奇心が無い人間なので43℃に入って「熱いな〜」という普通の感想を得ただけで、48℃なんて入ろうとも思いませんでした。
温泉から出た後はお昼ごはん。あらかじめ目星をつけていた「
うどん匠人 岡本」へ。店に行ってみると行列が。1時間待って食べたうどんは確かに美味かったです!その後は保養所に行き、腹一杯で動けなくなるほど夜ご飯を食べて寝て、翌朝東北に向かって進む台風とすれ違うようにして東京に戻りました。
那須岳、ちょっと変わってて面白いですよ。できれば那須の観光とセットで行くのをオススメします。