2013年8月3〜4日、赤岳に登ってきました。八ヶ岳の山域には今までに20回近く登っていますが、赤岳に登ったのは最初だけ。今回は初めて山に登る友人夫婦と一緒です。
普段から仲良くさせてもらっているグラフィックデザイナー?の
かえる先生夫婦に「八ヶ岳に連れてって!」とお願いされたのが、夏に入る少し前でした。山登りをほとんどしたことない二人ですが、旅行で訪れた八ヶ岳ん興味を持ち山登りばかりしている僕ら夫婦に声がかかったのでした。
八ヶ岳といえば僕ら夫婦が山にハマるきっかけともなった山。非常にバランスよくできていて(笑)、1時間もあるけば何かしらポイント(小屋・分岐・頂上)があるのが印象的だったし、稜線からの景色はなかなかのものです。仮に途中で体力に限界が来たとしてもエスケープルートは一杯ありますし、臨機応変にルート変更もしやすいので、夏なら初心者でも登りやすい山かと。
最初は「日帰りで?」なんて案もありましたが、僕は最近思ったのです。山の魅力は朝や夕焼け、真っ黒な夜、そこに吹く強い風などを感じてこそ、「うお〜!山だ!」と感動するのではないか、と。山での夕方〜朝というのは"自然"が強く支配する世界で、それを感じて欲しいな〜と思って、小屋ではありますが泊まりにしてみたのです。とはいえ、小屋でギュウギュウになって寝ることになっては二人が山を苦手になってしまうかもしれませんし、僕もギュウギュウは嫌(笑)。赤岳鉱泉は個室があるのを知っていたので、1ヶ月以上前に電話して僕ら夫婦、かえる先生夫婦、いつものY君、の5名で個室を予約しました。個室利用料が1部屋5,000円なので一人頭1,000円。安い!
【登山ルート】
1日目:美濃戸口 → 赤岳鉱泉(小屋泊)
2日目:赤岳鉱泉 → 行者小屋 → 地蔵の頭→ 赤岳 → 文三郎尾根 → 行者小屋 → 美濃戸口
当日は朝5時からみんなをそれぞれピックアップ。初日の行程はCTで3時間ほどなので八ヶ岳までの中央道も寄り道しながら向かいました。赤岳山荘の駐車場に着いたのは9時30分ころでしょうか。色々と準備をして10時頃、出発!曇っているので暑くもなく、寒くもなく快適。みなさん覚えているでしょうか?この夏は本当に猛暑で平地では地獄のような暑さでしたがさすが山に来るとこんなに気持ちいいのね!と再認識できました(笑)。みんなの装備、山小屋泊ということもあって荷物がとっても軽いです。
八ヶ岳の登山道はこうでなくっちゃ!
途中、川の側でサービスエリアにて調達したおにぎりなどで、遅い朝ごはん。今回はかえる先生夫婦がいるので意図的にゆっくり・のんびりと歩いてみましたがたまにはこういうのもいいですね〜。山では本当はこうしてのんびり歩きたいのですが根がせっかちなのか、都会の生活スピードが染み付いてるのか、つい早く歩いてしまいます。たぶん、その両方なんだと思います。
かえる先生夫婦はHondaが提供しているアプリ『
RoadMovies』にハマっているようです。僕も持ってて使ったことあるのですが、旅感がいい雰囲気で出せるんですよね。
向かう先に赤岳へ至る稜線が見えてきました。今は晴れてますね。明日晴れる保証もないので今日できたら登りたいな〜なんて思いましたが、寝不足の初日にいきなり7、8時間行動なんてさせられないので却下。今日は素直にゆっくりと小屋へ向かうことに。
「野いちごがある!」ということで途中寄り道。探して食べてみたらけっこう本格的ないちごの味がしました。
まだ2時間ほどしか歩いてないからというのもありますが、けっこう元気なようです。
12:30、赤岳鉱泉に到着。まだ時間が早いのかテン場は空いていました。
通してもらった個室はなんと8人は泊まれそうな部屋。そこを5人で使うのですごく広いです。山の中でこんなにゆとりある部屋で寝るのは初めてかもしれません(笑)。ザックを好きなとこに置いて荷物も余裕で広げられるし…最高!4人だと4人用のもっとコンパクトな部屋があるのかな?
お昼を食べに食堂に行って、何種類もあるカレーをみんな違う種類で注文しました。山で何種類も作るなんてすごいな、と思っていましたがレトルトの味でした。そりゃそうか。
食堂から赤岳方面を見上げます。微妙にガスがかった空。明日は無事に晴れてくれるといいのだけど…。
朝も早かったのも手伝ってお昼ごはんを食べたら眠くなったので、みんなで少し昼寝。
昼寝後は夜ご飯まで時間があるので(って食ってばかりですな…)小屋近辺を散歩。偶然にも鹿が出てきてくれたりして初八ヶ岳を演出してくれました。
18時、夜ご飯。実はBSかなにかで狩野英孝が八ヶ岳に登っている番組を観た時、赤岳鉱泉に泊まっていてステーキを食べていました。「赤岳鉱泉=ステーキ」という認識だったのですが、この日は豚しゃぶとヤマメの塩焼き。山でこんな感じのご飯、食べたことないなぁ〜。しゃぶしゃぶ好きの僕としては、これはこれで最高でした。
小屋の売店でワインなどを買い込み、部屋に戻って少し宴会。広い部屋なので机なんかもあって…なんだか旅館に宿泊しているかのような錯覚。寝る前に翌朝の弁当を受け取って、21時頃には就寝しました。