白馬岳
2013年 07月 13日
海の日が絡む3連休。どこに行こうか?と散々悩んだ結果、再び白馬岳を目指すことに。当初計画したルートは以前登ったルートとまったく同じもの。前回登った時の稜線の美しさが最高だったので、もう一度味わいたくなったのです。温泉セットもパッキングして2泊3日の準備は完了。僕は行く山が決定すると1週間前から毎日天気をチェックしますが、この時期の山の天気予報は晴れになったり雨になったり曇になったり、安定しません。出発前夜に確認すると曇りというか、雨というか。ただ、2日目以降は"曇りのち晴れ"の予報だったので出かけることに。
前回はバスで行きましたが今回はマイカー。早めに着いて駐車場で仮眠の予定。夜中の2時頃、東京を出発!…したのはいいのですが、関越道を1時間ほど走って埼玉県に入った頃に妻が言いました。「あ……靴を忘れた…」登山靴だけは…登山靴だけは忘れちゃあ、いけねぇ!ってことで自宅までトンボ返り。正直「このまま今回は止めようか…」と二人で弱気になりましたが、せっかくの三連休。諦めたくありません(結果的には、この時に素直に止めておけばよかったんですけどね)。1時間かけて家に戻り、登山靴を持って再び白馬を目指したのでした。
【登山ルート】
1日目:猿倉 → 白馬尻小屋 → 白馬岳頂上宿舎 → 白馬山荘(小屋泊)
2日目:白馬山荘 → きた道を戻る → 猿倉
今回はレインパンツを持たずにZpacksのキューベンスカートを持ってきました。このスカート、樹林帯では大活躍なのはわかってたのですが、白馬くらいの稜線で使用するとどうなるのか、身を持って体験してみたかったのです。白馬は以前も登っておりコースタイムよりもやや早く登れることもわかっていましたし、事前の天気予報で気温も調べて「十分にいける」との経験からの判断です。
僕はハーフパンツ一枚で歩いていましたが、寒さの点においては問題ありませんでした。ただ、さすがに1〜2時間経ってくると若干の寒さを感じてきたのと、濡れるにまかせて下半身が濡れるのはあまり気分のいいものではなかったのでスカートを履こうかな〜と取り出したものの、まわりはみんなレインパンツ。ちょっとだけ恥ずかしさもありましたが、意を決して履いてみると暖かい。こんな布切れ一枚、腰に巻くだけで雨を遮ってくれて暖かいものなんですね。稜線に出ると風にあおられて邪魔になるかな?と思いましたがキューベンの固めの素材は風を受け流していました。スカートは少し足元が見づらいのでゴツゴツ岩場の稜線を歩く場合や気温が低い夏以外はレインパンツを持って行くと思います。
小屋泊するとなれば、せっかくなので行ったことのない(前回も寄りそびれた)白馬山荘に行ってみよう〜!ということで20分ほど登った先にある白馬山荘を目指します。しかし、この20分がすごかった(笑)。風をモロに受ける稜線を歩くのでものすごい強風&雨が強くなってきて、まるで台風の中を歩いてるみたい。
濡れた物を乾燥室に干しに行きました。小屋泊りは乾燥室が利用できるのがいい!とは思ったのですが、僕の非防水トレランシューズは「すぐに乾くだろう」という予想とは裏腹に、妻のゴアシューズと同じくらい乾きませんでした。なんでだろう?ウエア類はもちろん、ちゃんと乾いていたのですが。あの濡れたシューズを履く感覚は本当に嫌なので、これだけ乾きが遅いならば防水シューズのほうが僕には合ってるかも?と、再検討の余地ありですね。ちなみに「ゴアブーツは一度水が入るとなかなか乾かない」と言われますが、あれはブーツの話で、防水のトレランシューズならば、そこそこ速く乾きます。
と、前方からハーフパンツのトレラン姿の男性が。こんな山域でハーフパンツ姿なのはU.L.ハイカーとかトレイルランナーぐらい(笑)。すれ違う時にその男性に「オソンさんですか?」と声をかけてもらいました。実はその時僕は「どこかで見たことが…」という感じで、その方をわからなかったのですが家に帰って調べてわかりました。いつもブログを読んでいるペロさんでした。日帰りで白馬岳に登って別ルートから下りるとのことでした。すごい…。
他にも山と道miniを背負った全身黒尽くめの男性ハイカーがいたので、「あ」と思ったものの、すぐに振り向くのは恥ずかしいので10歩くらい歩いた後に振り返ってみると、向こうも同じタイミングで振り返っており、恥ずかしかったです。
このあたりになると、小雨はパラついていながらも太陽の光も出てきたりでかなりほんわかムードの山歩き。のんびりと下りられました。
今回の白馬、途中で断念して下りてきましたがすごく色々と勉強になりました。3,000m級の山はやはり別物ですね。頭ではわかっていましたが実際にその荒々しさを体験して、身を持って感じることができました。同じ日に別ルートから同じ白馬岳を目指していた黒ちゃんもなかなか大変な思いをしたようで、他人ごととは思えません。
この後に北岳に行くのですが、そこでも3,000m級の山の激しさを身を持って体験することになるのでした。
by yama-oson
| 2013-07-13 20:27
| 山行 (北アルプス)