2013年4月29〜30日、ソロで甲武信ヶ岳に登ってきました。ちょうど2年ほど前にも
甲武信ヶ岳に登っているので2回目です。あの時は買ったばかりのJAMを背負っていったっけ…(懐かしい)。
GW前(屋久島前)の話なのですが、せっかく写真も撮ってあったのでアップします。この週は妻が用事で実家に帰省していたためにソロで登ることが決まっていました。って、別に山に行かなくてもいいのですが、結局山に行きたいんですよね。
いつもの山仲間とFacebook上で話しているうちに
Booさんとイトさんも「秩父方面を縦走しますよ〜」との情報が。瑞牆山荘から入って大弛小屋〜甲武信岳〜西沢渓谷に下りる二泊三日の連休をフルに使ったルートとのこと。それはいい!とのことで一泊二日で毛木平から甲武信ヶ岳に登ろうと思っていた僕は2日目に合流して甲武信ヶ岳で落ち合うことにしたのです。
ただ、Booさん達は縦走をするので予定通り甲武信小屋に着けないかもしれません。もっといえば、直前になってルートを変えたり?色々と想定外のことがあるかも。なので大弛小屋から東へ歩いて甲武信ヶ岳に向かうBooさんのルートと、毛木平から南へ歩いて甲武信ヶ岳に向かう僕のルートが交わるポイントに目印を置くことにしました。その目印があれば先に進んでるし、無ければまだ到達していない(もしくはこのルートを歩いていない)とわかるのです。
…まぁ、そんなのなくても甲武信小屋に行けばわかるんですけどね(笑)。なんか楽しいかな、と思ってそんなルールを決めて連休を迎えました。が、落ち合う予定であった28日の日曜日。パッキングもすっかり済まして中央道を走らせたのですが、もうすぐに大渋滞。なにやら事故渋滞だそうな。車は全然進めず、コースタイムを逆算して計算すると日没までに甲武信小屋に到着できないことが判明。色々と悩んだのですが心のなかで「Booさん、イトさん、すいません!」と謝って諏訪湖あたりで中央道を下りて自宅に戻ったのでした。
そして翌日の29日(月)。Booさん達はもう甲武信小屋にいないけど、せめて目印を確認することができるのかどうか?それを確認する義務がある!とばかりにもう一度中央道に乗って毛木平を目指したのでした。
【登山ルート】
1日目:毛木平 → 十文字峠 → 大山 → 武信白岩山 → 三宝山 → 甲武信小屋(設営)
2日目:甲武信小屋(撤収) → 甲武信ヶ岳 → 国師ヶ岳分岐 → 千曲川信濃川水源 → 毛木平
毛木平へ向かう途中にあった道の駅にて。沢山の鯉のぼりが空を泳いでました。
今回は渋滞に巻き込まれることもなく、7:30に毛木平駐車場に到着。10分ほどでサクッと用意して出発。しかし、この連休はとても良いお天気が続いており、今日も快晴!前回の甲武信ヶ岳はガスってて何も見えなかったのですが、今回は期待できそう。
本来は待ち合わせに間に合わせる為に千曲川源流遊歩道(CTが短い)を登る予定でしたがもう急ぐ予定は無くなってしまったので十文字峠のほうから登ることにしました。Booさん達が置いてくれたであろう目印は明日、帰りのルートで確認するとします。
しばらくは奥秩父らしい苔の生えた気持ち良い登山道が続きます。
9:10、十文字小屋に到着。まだ時間が早いのか、誰も見かけませんでした。
十文字小屋を超えるといっきにハードな雰囲気に。
しかも標高2,000m付近にもなってくると残雪が凍ってアイスバーンと化している部分も。当たり前ですがツルッツルに滑ってまともに歩くことができません。チェーンアイゼンを装着すると劇的に歩きやすくなりました。重いからちょっと悩んだけど、持ってきてよかった〜!
さらに標高があがって2,200mとかそのあたりになると凍っていない残雪が。チョロっと残っているレベルじゃなくて普通に雪道といった感じ。
と、このあたりで足に違和感が。つ、冷たい…。どうやらマウンテンマゾヒストから水分が染みこんできている様子。今までそんなことなかったんですけどね。チェーンアイゼンのゴムがギュッと靴に圧力を加えているので、その部分から水が染み込んでいるようです。マウンテンマゾヒスト、かなり気に入っていましたがゴアが駄目になってしまったよう。
アイゼン履いてるのにこんな半端ない岩場が出てきたり。武信白岩山あたりの鎖場かな。いちいちアイゼンを脱ぐのも面倒でそのまま登りましたが、けっこう緊張でした。
残雪は多くないのですが、登山道が雪で覆われているというだけで簡単に道を見失いますね。2回くらい「あれ?これは道じゃないか?」と道を外れました。1〜2分程度間違えて歩いていただけなのでたいしたことないのですが、こういう時にiPhoneのGPSはとっても便利ですね〜。
11:30、三宝山の手前あたりでお昼ごはん。
三宝山…だと思う(笑)。
三宝岩ごしに眺める金峰山。
13:00、甲武信ヶ岳に登頂。
国師ヶ岳、朝日岳、金峰山がバッチリ見えます!素晴らしい見晴し。
頂上の見晴しをしっかり堪能した後は甲武信小屋に向かいます。テン場の半分くらいが雪に埋まっていたので張れる場所は限られていましたが平日前のテン場なのでかなり空いておりました。今回もシェルターはクフ・タイベック。広くて最高!甲武信小屋の狭めのテン場でもなんとか張ることができましたよ。
すると僕の後ろの後ろの段から男性が声をかけてきました。上の写真に写っている黄緑のツェルト(モンベル)の持ち主でした。見た目は…チュートリアルの徳井さんにそっくりでした(笑)。「それってどこのテントなんですか!?」クフに興味があるよう。「日本のメーカー、ローカスギアですよ」と教えると、中を見たいと言います。中をのぞき込んだ彼は細かい部分も感心していました(笑)。
その後、小屋前のテラスで青年とおじさん×3名くらいで話していました。普段の僕はテントを張ってしまうとテントの中で本を読んだりして一人で過ごします。この日は夜ご飯まであまりに時間があったので小屋前の溜まり場に行ってみたのですが楽しかったなぁ。やっぱり交流があればあったで楽しいんだよなぁ。
青年はとにかくお金をかけずに登山をやっているとのこと。モンベルのツェルトも4,000円ほどで手に入れて、やれる範囲で軽量化しているそうな。今回はGWを利用して奥秩父縦走に挑戦しており、瑞牆山荘を目指していると。隣に座ったニコニコ顔のおじさんも面白く、青年とは逆のルートで縦走中。瑞牆山荘から入って甲武信ヶ岳を経由し雲取山を越えて長沢背稜を経て奥多摩駅までという1週間ほどかけて歩くけっこうなロングトレイルだそうで。去年も同じ頃挑戦したけど雪が多くて途中で断念した、とか登る前に測ったらザックの重さは40kgぐらいだった、とかその1週間の食料計画はどんな感じなのか?とか、色々と話しました。二人の話を聞いていたら僕も瑞牆山荘〜奥多摩駅まで縦走したくなりました。とても。
日が落ちてくると一気に寒くなってきて晩飯の準備もあるので解散しました。僕はいつものチーズインカレーとポテトサラダ。これに関しては隙はなし(笑)。
先程まで話していた青年が「僕はご飯を食べたら速攻寝ますよ。夜中に起きたら適当に本を読んだりして、眠くなればまた寝るんです」と言っていたのを思い出しました。僕は普段、あまり早く寝ると23時とか絶対に中途半端な時間に起きてしまうので20時頃とかなるべく遅くまでひっぱるスタイルなのですが、青年のスタイルを試してみよう。ということで17:30にすっかり眠くなったので就寝(笑)。外はまだほんのり明るい。