南御室小屋(1日目)
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2013年1月13〜14日、南アルプスにスノーシューハイクに行ってきました。総勢7名のグループハイク!妻と行く"のんびりスノーシューハイク"も大好きだけどもうちょっとだけしっかり登るハイクにする予定で南アルプスを選んだのですが…。



今回は以前白根山へ一緒に登ったHBMのうち、ジャキさんbooさん黒ちゃんの3名。そしてMoonlight Gearよりチヨちゃん、小峯くん、の2名。さらにbooさんの友人であるイトさんと僕。合計7名でのグループハイク。

以前のブログにも書いたのですが、僕がスノーシューを買うに至ったきっかけはジャキさんの「スノーシューの登板能力はすごいよ!」の一言。なので以前より「スノーシュー担いでガシガシ登ろうぜ!」という話は出ていました。そして、年明け。いよいよということで鳳凰三山を目指すことに!周りの人に声をかけて集まった7人でスノーシューハイクが決行されたのでした。

【登山ルート】
1日目:夜叉神の森 → 夜叉神峠 → 枝立峠 → 苺平 → 南御室小屋(テント設営)
2日目:南御室小屋(テント撤収) → 来た道を戻る → 夜叉神の森


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当初はレンタカー1台でみんなでワ〜っと行こう!という案も出ていたのですが、さすが3連休だけあってどこを見ても車はすべて借りられております(結果、これは非常に良かったことになるのですが…)。なのでグループを2つに割りまして、Moonlight Gearの車とうちの車の2台で行くことに。

7:00に中央道の石川SAで待ち合わせ。僕らは早く着いたので朝食を食べて待ちます。ほどなくしてMoonlight Gearの車と合流!こういう時が一番テンション上がります(僕は)。その後は仲良く連なって夜叉神の森を目指し、10時前に無事到着。

かなりいい天気!みんな準備をしつつも、他の人が持ってきた道具に目を奪われてなかなか準備ができません(笑)。特にMoonlight Gearの二人(以後MGチーム)は山道具屋さんだけあって「何これ?」という道具ばかり持っておりみんなの質問が集中。中でも目をひいたのはALTAI SKI HOKという短めのスキー板(で、いいの?)。細かい説明はリンク先で読んでもらうとして、要は山登り用スキーみたいな感じっぽい。今回の山行で使ってみて、使い心地をチェックしたり使用風景を撮影をするとのこと。へぇ〜!さすが!最先端〜!と思いつつも…今のところまったく雪ないよ。


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「標高上がれば積雪あるっしょ!」と楽観的ですが、積雪の心配は何もスキー組だけでなく僕らスノーシュー組もすごく影響のあることなわけで。僕が持ってるMSR EVOツアーはおおよそ1.75kg。雪が無いなら置いて…こっかな…なんて考えが一瞬頭をよぎりますが、今回はスノーシューでガシガシ登ろう!がテーマ。それはあり得ませんっ。それに明日の天気予報は思いっきり雪マークですし(今は快晴ですが)!ということで、10:30出発。


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スキー板なんて重いんじゃないかな?という僕の心配をよそに、MGチームは余裕の笑顔。先頭は普段ジョギングで鍛えているジャキさん。ずっと喋りながら登ってるんです(笑)。山を登る人ならわかると思いますが、話しながら登るのってけっこう大変です。にもかかわらず、まったく登山道の傾斜など無いかのごとく話しながら登るんです。すごいなぁ…と感心する僕は、久しぶりのテント泊装備かつ冬山対応装備ということで約12kg近くの重さになったザックにフーフーと余裕がありませんよ。


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登山口から20分も行くと地面が凍ってきたのでマイクロスパイクを装着。良かった。一応積雪がありそうな雰囲気にはなってきました。


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今回はHMGのウィンドライダーに冬山装備を突っ込んできました。が、マットが厳しい!僕のはコチラで紹介されているモデルよりも、一回り大きいモデルなのでトータル55リットルぐらいの容量があってけっこう物が入ります。アンテロープMF(ダウン量680g)とRab Infinity Jacket(ダウン量200g)、GoosefeetDownのダウンパンツ(ダウン量130g)というちょっとやり過ぎ感のあるバフバフのダウン製品達を詰め込んでも、なんとか収まりました。

なのですが…2枚持ちしたマットがキツくてとめられない〜。ウィンドライダー、最後に止めるY字ストラップが短めなんですよね。最初は山と道U.L.Pad15s+マルチマットで行こうと思ったのですが、ストラップが止められないので、まずはU.L.Pad15s+を15s(3mm薄い)に変更。それでも2枚重ねのマットのロール直径が大きいので、マルチマットを20cmほどカット。横に付けたり中に巻いたりと色々と工夫してみたのですが、結局上に付けることに。なんとかパッキングすることができました。冬山って荷物多くて大変ですね。


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11:30、夜叉神峠に到着。天気が良いので白根三山がすごく綺麗に見えました。最近、ゆるいとはいえ雪山にちょくちょく行っていたのですがやっぱり雪をかぶったアルプス系の山々は一味違いますね!すごく晴れててけっこう暖かいのは嬉しいのですが、「これはスノーシューを使うことないんじゃないの?」という心配が強まります。そんな中「背負うの重いんで、もう履くっす」と一人スノーシューを装着するbooさん。現段階でギリギリ雪はついてるのでこのまま積雪が増えてくれるといいのですが…。


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その先は細い尾根ゾーン。徐々に積雪が減っていき…ついに岩岩したゾーンに。booさん、しばらく奮闘していましたが途中で外しました(笑)。


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13:15、枝立峠に到着。雪山なのでコースタイムの1.5倍くらいの所要時間を覚悟していたのですが、雪もないので思ったよりいいペース。


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ほんのり雪のついた道を登っていきます。木漏れ日が綺麗。


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しかし、このあたりでMGチームの小峯くんが「我慢できん」とばかりにアルタイを装着。傾斜がキツくなければけっこう登れてしまうようでジリジリ登ってきます。


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途中、森林限界を越えて見晴が良くなってきたポイントでスノーシュー装着。こちらはNorthern Litesのスノーシューを装着しているイトさん。このスノーシュー、恐ろしく軽いんです。その分、なかなかのお値段ですが…。


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で、こちらはアルタイを装着するチヨちゃん。上の写真のイトさんと同じに見えますが別人です。偶然同じOMMのサイファースモックのイエローを着ているので似ているだけです。


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機動力がアップし、荷物も軽くなったので軽快に歩けますが僕は久しぶりの重い荷物にヒーヒーです。ついていくのがやっと。


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15:50、苺平。なんてファンシーな名前なんでしょう。


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苺平までくれば南御室小屋まであと少し!


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16:20、南御室小屋に到着。テン場を見ると3張り程度テントがありました。


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我々は一番奥のほうの整地されていないスペースにテント村を作ることに。スノーシューを履いていてもたまにズボッと膝下くらいまで埋まるほど柔らかい雪なのでみんなで足踏みをして雪を固めます。2〜30分、ずっと足踏みをしなければならないほど柔らかい雪でした。


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今回の僕のテントはクフ・タイベック。初めて雪の上に張りましたが今回はそんなに苦労せずに張ることができました。1本630円もするMSR ブリザードステイク(4本)がバッチリ効いてくれてるようです。レジに持っていくのを躊躇するほど高いペグでしたが値段の分の働きをしてくれました。ちなみに、MGチームはそんな高いペグは使わず枝を雪に埋めてペグとしていました。う〜ん、ワイルドでかっこいいなぁ。


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テント村完成。綺麗に円を描いて張ることができました。僕の白いクフ・タイベックから時計周りに、booさんのクフ・キューベン、ジャキさんのシャングリラ1(ちょうど見えない)、黒ちゃんのレインボウ、イトさんのツエルトIIロング、小峯くんのルナ・ソロ、チヨちゃんのマイクロブラストポンチョテント。個性的なテントが並びます。


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そうこうしているうちに夜もふけてきたので夕食開始。日中は暖かく5℃くらいあった気温も日が落ちると共に一気に下がり始め、夕食を準備し始めたころには-10℃近くになっていました。しかし、風がまったくないためあまり寒くありません。持ってきたダウンパンツも履かずに外で調理できるほどなので。


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僕はテントで寝るようになってから初めて?生物を持ってきました。今までは調理や使用後の鍋を洗うのが面倒でフリーズドライ食品ばかりでしたが今回はキムチ鍋に挑戦!とはいえ、スーパーで売ってる鍋用野菜セットと豚バラ肉と鍋キューブ ピリ辛キムチ×2を360ccのお湯にぶち込むだけです(笑)。野菜セットは全部入れるとあふれるので2回に分けて(肉は好みで残しておく)。そして〆は鍋用ラーメンを投入して食べました。美味かった!!キムチ鍋キューブ、分量調整できるし軽いのでおすすめです。

今回の火器はキネティックを持っていったのですが、さすがに火が平地よりも弱かったかな。ガス缶はモンベルのカバーに入れてたんですけどね。とはいえ致命的なほどではないので、これ以上寒いとどうしようかな〜という感じ(で、この記事を書いている現在はそれを受けてSOD-300を購入済み)。


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僕はそんな感じで無難な道を歩む性格ですが、MGチームは違います!使っている火器はノマディックストーブ。不便も含めて自然を楽しんでいる感じ。夕食前に周りで薪拾い(手前に写っている枝がそれです)してきたようです。それで起こした火で鍋焼きうどんを食べてましたよ。そりゃ、ガスに比べたら時間もかかるし色々と面倒も増えるけどなんだか山を楽しんでる感じがして楽しそうでした!奥の黄色いジャケット着たイトさんは「僕もやらせて」と薪をくべるのをお手伝いしていました(笑)。


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そんな感じで皆思い思いの夕食をとっていると他のテントのおじさんがやってきました。「今日はどこから登ってきたんですか?」という話から始まり、少し立ち話。「明日は荒れるよ〜!気をつけて」と言ってテントに戻っていきました。天気が良ければ薬師岳くらいは目指そう、なんていうユルい目標はありましたが我々は荒れる天気の中を進むほどピークに執着しておりません(笑)。「よし、じゃ明日はさっさと下山して温泉に行こう〜!」ということに。日本酒で眠くなった僕は20時頃にはテントのジッパーを閉めてシュラフに潜り込み、ジャキさんとチヨちゃんの話し声を子守唄に眠りに落ちていったのでした…。

ちなみに夜中になっても気温は-10℃。雪 → SOL サバイバルブランケット → マルチマット → 山と道U.L.Pad15s → アンテロープMFに、ダウンジャケットとダウンパンツを着込んで入ったらまったく寒さを感じることはありませんでした。-10℃だとちょっとやりすぎかも…って感じですね。もっと下がると思ったのですが。途中ダウンジャケットを脱いでフリースに着替えて寝ました。

そして翌日、首都圏を大混乱に陥れた大雪をもたらす大寒波が直撃することになるのです。

by yama-oson | 2013-01-13 20:10 | 山行 (南アルプス) | Comments(6)
Commented by motnorm at 2013-01-28 10:50
遅ればせながらおけましておめでとうございます。
うお〜〜、雪山GROUP HIKE 最高に楽しそうですね。
どうやら僕の雪山デビューは今年はお預けになりそうです…
次の日の雪は、ここ名古屋でも降りましたからね〜
5月くらいになったら、osonさんに追いつくようにダッシュかけます!!!
Commented by yama-oson at 2013-01-28 11:50
>motnormさん
こちらこそ、本年もよろしくお願いします!
雪山グループハイク、楽しかったです〜。
色んなスタイルを見て「その手があったか」の連続なので刺激になります。
雪山デビュー、来年からですか?また来年も雪山は来ますしね。
今年は一緒にハイクできる機会があるといいですね!
Commented by まさ at 2013-01-28 22:23 x
南御室のスノーハイク、最高ですね!
一枚目の写真、白根三山の眺めを見ているともうウズウズしてきて仕方ありません!!(^^;
それにしても、あの大雪の前日はこんなにも山は穏やかだったんですね・・・。気温も-10℃だと、年末の奥多摩くらいでしょうか。
ちなみにクフタイベック、結露とかどうでしたか?もし良かったら感想お聞かせ頂けるとありがたいです~。
Commented by yama-oson at 2013-01-29 01:03
>まささん
白根三山、よく見えてますよね!
間近でみるアルプスは本当に綺麗でずっと見ていられそうです。
そうなんです。前日はかなり穏やかで翌日に雪が降ることが信じられませんでした。
気温も-10℃だと奥多摩でも十分にありえる気温ですしね。
クフタイベックはバッチリでした。結露はほぼゼロに等しいと思います。
もっと言うと、クフタイベックにしてから「ちょっと湿ってるかな?」程度はあっても
はっきりと結露を感じたことはありません。
Commented by まさ at 2013-01-30 23:38 x
osonさん
ありがとうございます!
なるほど、-10℃でほぼ結露なしとはすばらしいですね・・!
色々シェルター見てますが、クフタイベックのバランスの良さにかなり惹かれてます。blog、続きも楽しみにしてます!(^^
Commented by yama-oson at 2013-02-01 01:47 x
まささん
いえいえ!参考になれば幸いです〜。クフタイベック、あえてデメリットをあげるとすれば
張った時の専有面積が大きいことでしょうか。狭いテン場ではちょっとだけ困ることが
あるかもしれませんが、機能面ではとにかく優秀だと思います。
どのテントに決定したのか、またブログで追わせていただきますね〜。
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