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JMT (ハイク3日目)

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JMTの3日目。これまでは「行けるとこまで進む」という感じで進んできましたが、実質最終日である3日目はそうもいきません。ゴール地点のトゥオルミーメドウにできうる限り近づいていなければならないのです。



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8/29(水):ドノヒューパス手前(撤収) → ドノヒューパス → ライエルキャニオン
      → トゥオルミーメドウ(設営)


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朝がやってきました。"なるべく日が最後まで残っていて、なるべく日が早く昇る"場所にキャンプしたのは正解でした。朝5時に起きて、6時頃には日が当たるようになりました。夜中の気温も前日より暖かく、だいたい3℃くらいありました。

4日目は朝10時のバスに乗ることを考えると、3日目は実質最終日。ここからゴール地点のトゥオルミーメドウまでは今までで最大距離の約23km。これまで17km程度歩いただけでヘトヘトになっていたことを考えると正直不安ですがライエルキャニオンから先は超フラットということだけが希望です(笑)。


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楽しみにとっておいたCOMOのアンパンを朝食とします。美味かった!


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8:00前には僕らは出発!この日も基本的にY君と僕らは別行動。今日は今回の行程の中で最も標高の高いドノヒューパス(3370m)を越えます。歩き出しこそフラットでしたが、すぐにジワジワと登りになります。


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写真撮影 N君


なだらかなスイッチバックなので歩きやすいものの、何も遮るものがない炎天下という状況が地味に体力を奪っていきます。しかし、N君の写真はさすがデザイナー目線が入っている気がする。この写真も雑誌なんかの扉ページに使えそうじゃありません??(それはないか)


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撮影ポイント①


ドノヒューパス!途中で合流したY君も含めて、久しぶりの集合写真。パスには湖もあってのんびり遊んでしまいました。先急がないと〜。


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パスを超えると向こうにはまた今までと違った景色が広がっています。今日のうちにあの谷まで下りてずっと奥のほうまで歩くのです。日本で山歩きをすると「山を歩くぞ!」って感じですが、JMTだと「大地を歩くぞ!」という感じがします。


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ライエルキャニオンに向けて下っている途中、JMTで初めて雲を見ました。


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パスを越えてすぐの場所にまた湖がありました。地図には名前が載ってないのですが、名前はないのかな?よく見ると先に行ってたY君がほとりにいるのが見えます。


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撮影ポイント②


すごく景色の良い場所にある湖。なんとなく涸沢のカールを思い出しました。


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すると突然、Y君が妙な格好に!頭を洗っているようです。「本当はザブンと浸かりたいんやけど、ここは水が冷たくて無理や」とのこと。


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お次はN君が小さい岩の上でジャンプ!「ジャンプ中の写真を撮って〜」というので撮ってみました。なかなかいいのでは!?でも、この着地に失敗して見事に片足が湖に落ちました(笑)。


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いかんいかん!急ぐといいながら、美し楽しすぎてのんびりしてしまった…。できることなら、この同じ行程を5泊6日とかで歩きたいです。もっとのんびりとJMTを遊びながら歩きたいな〜と思いました。

眼下にライエル川(でいいのか?)が見えてきました。あそこまでくだれば後はフラットか!とワクワクしましたが、実際にはもっともっとくだらないとダメでした。


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写真撮影 N君


途中、トレイルを補修している作業員の人達がいました。みんなサングラスをしてヒゲを生やしているので同じ人に見えました。ヘルメットがTHEアメリカ!って感じで格好良い。


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撮影ポイント③


ライエル川まで下りてきました。ここも広々してていいなぁ。このあたりでご飯にしようか?と思ったのですが、水の流れが弱めだったので「もっと水が動いてるところがいいね」ともう少し先に進んだ場所でお昼にしました。


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撮影ポイント④


13:00、お昼も食べて出発!しかし、そこからのくだりはややハードでした。1時間ほど日本の登山道レベルの下りがあった末に、やっとフラットなトレイルに。


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せっかくなのでJMTの登山道を載せておきます(笑)。実際には日本と同じで色んな種類の道があるのですが多くはこんな道でした。砂の道という感じ。歩くと砂埃が舞うので靴は常に真っ白。


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ライエル川に沿ってくねくねと曲がったフラットトレイルを進みます。サクサク歩けるから楽し〜。でも時間ない〜急げ〜(笑)。


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撮影ポイント⑤


うおっ!Y君。ずいぶん先に行っている印象でしたが、こんなとこで念願のザブンを実行してるとは。川の側からこちらに向かって「気持ち良いよ!」と手を振っています。いいな〜!でもY君、時間がないぞ!僕らは先を急ぐよ!

このライエルキャニオンのエリアはこれといった標識が少なく、いったい自分がどこにいるのかがわかりづらかったです。JMTは道の分岐にしか標識を立てないようです。これまでのJMTでの経験上「思っているより進んでいない」のが常であったので僕らは先に急ぐことにしました。iPhoneのGPSを使えばいいのですが、妻が使ってみたところあまり感度はよくなかったそうです。僕は電池が減るので最初から使うつもり無しでした。


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15:40。途中、鹿がいたので休憩。鹿は奥多摩の鹿のほうが可愛かったな。Y君「いやぁ、水浴び気持ちよかったわ」N君「いいなぁ」


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そしてまたフラットトレイルをひたすら進みます。フラットで歩きやすいので心が無になってきます。

が、しかし。ここらで僕の体力がなくなってきました。クッタクタ…。すると妻が「荷物が重いんだよ。交換してあげる」と言ってくれました。しかし、僕は男。「大丈夫!」と気持ちだけもらって歩き出しますが…やはり徐々にみんなから遅れをとってしまいます。


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撮影ポイント⑥


結局、妻のザックと交換してもらって(超軽い!)なんとか必死についていきます。交換してもらってすぐは「軽い!これはいい!」と調子に乗ってサクサク歩いてましたがまたすぐにへばってしまいました…。やっぱり体力の問題なのか!思い起こせば去年、雲ノ平へ行った時も3日目の最後、体力がゼロになったっけ…。


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17:40、力を振り絞りながら歩いていると、とうとうトゥオルミーメドウの看板が!あと1.4マイル。約2.3 km。あと少し!…あ、PCTマーク。


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撮影ポイント⑦


18:00、トゥオルミーメドウ直前に到着!最初、トゥオルミーメドウの中のキャンプサイト(お金払うやつ)にするか、直前で泊まるか悩みましたが、途中すれ違ったハイカーや近くにキャンプしてた女性3人組が「トゥオルミーメドウは日が当たらなくて寒い!」と言ってたのと、ギリギリ最後まで大自然の中にいたかったので、直前に泊まることに。

ここからヨセミテ行きのYARTSのバス停までは、歩いて30分程度のはず。10時初だから余裕を見て8時頃出れば十分でしょう。


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夕焼け。この日は満月に近くて綺麗な月も浮かんでいます。JMTでの夜はこれが最後…と少し感傷的になるほどの美しい空。


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この日はJMTの最後の夜に!と大切にとっておいた牛丼を食べようと思ったのですが、あまりに疲れて食欲すらないのでカレーヌードルを食べることに。N君がレッズメドウで買ったマッシュポテトも「今夜こそみんなで食べよう!」なんて話をしていたのに、食べることができず…残念。体力がないときこそ食わねば!という気合でカレーヌードルを流し込みました。

食事中、Y君が「僕、今夜は外で寝てみようかな、寝袋だけで」と言い出しました。ちなみにライエルキャニオンは「クマが出やすいので気をつけるように」と言われているエリアです。最初みんな「アハハ。そうしな、そうしな」と冗談で流していたのですが、Y君はどうやら本気のようです。そのうちに僕も感化されて「いいかも」という気になり、二人で外寝することに。

万が一、クマに襲われるとしたら、薄々のテントに入っていようが外で寝ていようが変わらないだろうし、そうならないようにベアキャニスターはわざわざ遠くに置いているのです。なのでクマはそれほど怖いとは思っていませんでした。


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N君は「もう体力の限界」と言って自分のテントに戻ったので、僕とY君は寝袋にくるまりながら、妻はダウンを着込んで星空の下カルフォルニアワインを飲みました。しばらくして妻はテントに戻っていったので、Y君と「いやぁ、最高だね」なんて話ながら寝ようと思ったのですが、二人とも一瞬で眠りに落ちたのでした。満天の星空の下、寝袋だけでごろ寝している心地よさは言葉にできません。

by yama-oson | 2012-08-29 20:21 | 山行 (海外)

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