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JMT (ハイク1日目)

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とうとうマンモスレイクまでやってきました。今日はいよいよ念願のJMTハイクの初日ということになります!JMT…自分の想像に近いのか?遠いのか?気になります。



8/27(月):モーテル → ウェルカムセンター → アドベンチャーセンター → レッズメドウ
      → JMTイン → グラディーズレイク → ロザリーレイク → シャドウレイク(設営)

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7:00起床。この日、どこまで行くか再検討。未だに「レッズ〜トゥオルミーの60km」と「レッズ〜ヨセミテの100km」の行程、どちらにしようか悩んでおります。どちらにでも転べるように行程を考えます。と、言いつつもこの後のJMTマップを見たら一目瞭然なんですけどね(笑)。結論を言いますと"実質3日で100kmは無理"でした。

ちょっとオーバーぎみに持ってきてしまった食料を消費するために、朝食はベアキャニスターの中のバナナバウムとモーテルのコーヒーですまします。チェックアウトをして、8:00からしか空いていないウェルカムセンターを目指します。そこでパーミットを発行してもらうのです。


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朝のマンモスレイクの街。なんだか落ち着く雰囲気です。芝生が作り物みたい。


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こんな松ぼっくりも転がってます。


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窓口を開けたばかりのウェルカムセンターでパーミットの発行をしてもらいます。「ベアキャニスターを持つこと」「10000フィート以上では焚き火をしないこと」「サウザンアイランドレイクやガーネットレイクではキャンプできる場所が限られること」などなど、簡単な説明を受けて(15分程度)パーミットにサインをして完了。これでJMTに入る許可を得ました!


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レッズメドウまではマンモスレイクのビレッジという場所からバスに乗ってアドベンチャーセンターに向かい、そこからまたバスに乗り換えてレッズメドウに入ります。ビレッジまではマンモスレイク内を無料で走っているバスに乗れば5分もかからないですがバスを待つのも面倒なので歩いて向かうことに。


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そして、15分ほどでビレッジに到着した我々。さて、アドベンチャーセンター行きのバスはどこから出てるのかな?通り沿いにバス停があるでしょ〜。なんて軽い気持ちでいましたが、なかなか見つからず。ないない、と手分けして探します。Y君がお店で聞いてきた情報では一本裏とのこと。そちらに行ってみると丁度それらしきバスが入ってきました。聞いてみると、そのバスで正解!そのまま乗り込みます。


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ものの10分ほどでアドベンチャーセンターに到着。マンモスの像が印象的。


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ここはここで少し見たかったのですが、次のバスがもう10分後に出るとのこと。すぐにチケットを買って(大人1人7$)バスに乗り込みます。その時はガラガラだったのですが、出発直前になるとバスは混んできて最終的には座れない人もいる状態で出発!みんなJMTか?なんて思いましたが、多くの人はデビルズポストパイルで降りていきました。


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レッズメドウ・リゾートに到着。これまた森の中にある小さな村、といった感じでなかなかかわいかったです。簡単な食事ができる小さなお店と食料や雑貨など色々と売っている売店がありました。


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売店のほうは日本のコンビニくらいの大きさで、なかなかの品揃え。贅沢をいわなければだいたいの物は揃うのではないでしょうか。ガス缶、フリーズドライ食、虫よけ、リップ、その他山道具…などなど。山と道のブログによると、アルコール燃料も量り売りしてくれるようです。


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なんだかんだで11時になってしまいましたが、準備完了!


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ここでザックリですが、JMT(一部)の地図を載せておきます。1日目、2日目…という具合に色で分けてあり、ポイントでは番号を振ってあります。


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バスで来た道を少し戻って登山道に入ります。ワクワクとテンションは上がりますが、厳密にはここはJMTでないわけで。


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撮影ポイント①


15分ほど歩くとJMTに合流!みんなで記念撮影しました。


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比較的、日本の山とあまり変わらない景色の登山道を進みます。あたりにはおそらく自然に倒れてしまった巨木がゴロゴロしており、それが邪魔にならないようにとチェーンソーで分断されているので(推測)想像していたよりも少し殺伐とした雰囲気が漂います。結果的にこの感じは、この区間独特なものだったのだなぁ、と思います。


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やはり、暑いです。みんなで日陰に寄り添って休憩(笑)。気温は25〜30℃くらいなのですが日差しが強くて乾燥しているのが特徴。ハイカーズデポでも言われましたが、汗が流れる前に一瞬で乾いてしまうのが驚き。日本の山だと夏山はパックタオルで汗を拭き拭きしないと大変ですが、こちらの山ではタオルを一度も使わなかったほど。すごい気持ち良いです。ただ、あまりに乾燥しているので、一瞬でささくれができました(笑)。リップクリームは絶対に必要です。N君は忘れたのですが後半は唇が大変そうでした。


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地図上で確認できる分岐にはほぼ必ずサインがありました。なのでまず道に迷うことはないと思われます。


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撮影ポイント②


2時間30分ほど歩いたところでミナレットクリーク(小川)がありました。待ってました!と、セイシェルで浄水して飲み水と昼用の水を作ってみます。


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撮影ポイント③


当初は「ジョンストンレイクの側でご飯を食べよう」ということになっていましたが、その池はなんてことない池だったのでその先でお昼にすることに。


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みんなそれぞれ好きなものを食べていますが、僕はREIで買ったパスタにしてみました。『パスタ・プリマベーラPro-Pack』という商品で、フリーズドライなのに水を400ccも入れないといけない(例えば日本のアルファ米は160cc)というボリュームが少し恐怖でしたが、とても美味しかった!ブロッコリーとか野菜も入ってて最高!このシリーズ、Pro-Packとノーマルがあって、なんとなくPro-Packにしたのですがよくよく読んでみると"プロテイン配合"という意味のPro-Packだったっぽいです…。あと恐ろしく高いので(7.5$)、仮に日本に売っててもなかなか買えないですね。


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「お!ここはキャンプするのによさそう!」って場所には炉が作ってありました。焚き火をするのであればこういう炉を使用することになります。


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夕方になってきたのでキャンプできそうな場所を探しながら歩きます。この日はできればサウザンアイランドレイクまで歩きたかったのですが断念。というか、1日30kmも歩くのは無理です(笑)。「ヨセミテまでの100km、歩けるかも?」なんて思っていましたが簡単に消し飛びました。僕らはレッズメドウ〜トゥオルミーメドウの60kmがちょうど良さそうです。ハイカーズデポのお二人はやはりスーパーハイカーだということを実感!!

17:00、グラディーズレイクに到着。ん?湖畔に見覚えのあるテントが…。先に湖に着いていたY君が叫びます。「日本の人がいたよ!」と。あの緑のテントは日本でよく見るパイネ ゴアライトXでした。初日にいきなり日本の方と会うとは!ビックリです。

話を聞いてみると6日前にヨセミテから入ってここに至っているとのこと。レッズメドウあたりで止めようかと思っていたが日本の人に会えて元気が出たのでもう少し先を目指してみようかと思う、などなど立ち話をしました。せっかく会えたので僕らもここでテントを張って…と思いましたがトゥオルミーまでの距離を逆算するとなるべく進んでおきたいところ…。連絡先の交換をして別れました。


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このあたりになるとレッズメドウらへんの殺伐感はなくて、いかにもJMT!という雰囲気になってきてとても美しく、歩きやすいです。日がだいぶ傾いてきましたがとにかく少しでも先に進まなくては。JMTは日本の山のように危険を伴う登山道はほとんど無いので日没ギリギリ(19時すぎ)まで歩くことができます。「テン場が混むかも?」なんて僕が普段一番気にしてる心配もしなくてよいのです。


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ゴアライトXさん(仮名)がオススメしてくれたロザリーレイク。ここもテントを張るには良さそう!ここにする?どうする?と悩みましたがまだ17:30なのでもう1つ先のシャドーレイクを目指すことに。


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このあたりで妻が「肩が痛い〜」と言い出します。今回、容量大きめで(ほぼ)防水のU.L.ザックとして購入したHMGの3400 Windrider Pack。妻はそれを背負っていたのですが、背中にアルミのポールが入っているので腰へ荷重の分散ができるものの、軽い荷物を入れることを前提とした作りのU.L.ザックなのでどうにも肩が痛くなってきてしまったようです。このザック、背中もノークッションに近いですしね。(内側にスリーピングマットを這わせても硬いのです…)

なので僕が背負ってきた山と道ザックとここで交代。ちなみに12kg近くの荷物を入れられた山と道ザックですがそんな重さを感じさせないほどソフトリーな背負い心地を維持していました。「こっちのほうが重いはずなのに軽く感じる!」と妻も喜んでいました。

※帰国後、日本の山に僕はWindrider Packを背負っていきましたが、8〜9kg程度のパックウェイトなら背負い心地はまったく問題ありませんでした。10kgを超えてくるとシンプルな構造で固めの背負い心地が影響してくるようです。


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シャドーレイクへ下るスイッチバックの道中、U.L.装備のソロ男性とすれ違いました。遠目に見ると日帰り?と見間違うほどの30リットルぐらいのザックを背負って歩いていましたが、すれ違う時に確認したらZ-Packsのザックでした。ちなみに、レッズメドウでは5〜6人のハイカーを見かけましたがそのうち3〜4人はU.L.スタイルハイカーでした。

と、ここで後方でザザッとこける音が。振り向くと妻がそのZ-Packs氏に注意を取られてこけてしまったのでした。ただこけただけならばまだ良いのですが、どうやら足をくじいてしまった様子…。一応歩けるものの、ちょっと不穏な空気が漂います。大丈夫だろうか。とりあえず今日のところはシャドーレイクは目の前。一晩様子をみます。


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撮影ポイント⑤


18:30、シャドーレイクに到着。日没ギリギリでした。素敵な湖畔のスペースが空いていたのでそこにテントを張ることに。こういう素敵スポットともなると、あちこちでハイカー達がキャンプをしています。


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あまりにヘトヘトですが最後の力を振り絞ってテントを設営。奥に見えるベージュのテントが我が家、Six Moon Designs Haven Tarp。虫対策としてインナーにはネットテントもセッティングしてあります。手前のグレーのテントが、N君のSix Moon Designs lunar solo


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そしてこれがY君のSix Moon Designs Skyscape - Trekker。別に合わせたわけではないのですが、完全にSix Moon Designs展示場に…。


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僕はこのあたりの記憶が曖昧なほど疲れていましたが、なんとか夕食を作って食べました。夕食はいつものアルファ米とカレー。いやぁ〜疲れた。

そうそう。一番嬉しい誤算がありました。それは蚊がいないこと。JMTを下調べするにあたってみなさんが口を揃えて言うには「蚊がすごい」。なので蚊はかなり覚悟をしていたのですが、前の年の降雪量が尋常じゃなく少なかったのが影響しているのか、蚊は2〜3匹しか見ませんでした。このシャドーレイクもまったくいなくて、非常に過ごしやすかったです。

焚き火をしたかったのですが、それどころでなく倒れるように就寝。太陽が沈むといっきに気温が下がっていきました。
by yama-oson | 2012-08-27 20:13 | 山行 (海外)

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