JMT(準備編)
a0207672_1137673.jpg
2012年8月27日〜8月30日、John Muir Trail(以後JMT)を歩いてきました。
実際には8月25日からサンフランシスコ入りして観光も含めて9月2日に
日本に帰ってきたのですが、今回はその準備編としてまとめたいと思います。
(ずいぶん長い話になりそうだ…)



なぜJMTに行こうかと思ったのか?それは「なんとなく」です。
以前より「JMTを歩いてみたいな」という思いは漠然とありましたが
別世界の事のようでまったく実感をともなっていませんでした。
しかし、少し前にJMTをセクションハイクされた山と道の夏目さんに"なんとなく"
「JMTも3泊4日ぐらいで行けますかね?」と聞いてみたところ
「3泊4日でもJMTの素晴らしさは実感できますよ!」と心強い返事がもらえました。

【決定事項】JMTをセクションハイクする。

それまで「JMTは長く休みをとって歩く。よって日本人には難しい」と
思っていたので、3泊4日でも楽しめるというのは嬉しい情報でした。
日本人の多くは1ヶ月はもちろん、2週間も休みをとるなんて難しいことだと思います。
僕はフリーランスなのである程度休みは自由に決めれるとはいえ、
2週間も仕事をしないというのは相当な度胸がいるものです。

勤め人の妻も平日の5日間を有給などを使って休むことで
土日を2回含める9日間を確保できることになりました。
僕も9日間ならばなんとかギリギリ調整ができそうです。
9日といえば東京とサンフランシスコ間の移動や現地での食料&燃料の買い出し、
予備日などを入れても3泊4日のJMTトリップを確保できる日数です。

【決定事項】3泊4日のJMTトリップ。予備日などを入れて全9日間。

JMTを体験するのに必要なものは、時間とお金と度胸でしょうか。
時間はなんとか9日間を確保することができました。
お金は…まぁ、なるべく節約するしかないです。

度胸に関しては僕はあまり持ちあわせていません。
なので日頃一緒に山に登っているフリーランスのデザイナー2人、
Y君とN君に「JMTに行かない?」と話を持ちかけてみました。
人数が多ければ勇気も出るだろうし、純粋に楽しそうなので。
時間もお金もそこそこかかることなのでダメもとで聞いてみたのですが、
なんと2人も「行く!」という答えが返ってきたのです!
なんということでしょう。これは楽しい旅になりそうです。

【決定事項】4人でいく!


●下調べ

JMTに行くことが決まったものの、何をどうしたらいいのかまったく見当がつきません。
そこで夏目さんに相談したところ、会って色々とお話を聞かせてもらえることに。
お話を伺うと「3泊4日ならばトゥオルミーメドウとレッズメドウ間がオススメ」という
今後の基礎となる情報と共に、JMT気分の盛り上がる楽しい話を聞かせてもらえました。

【決定事項】トゥオルミーメドウ〜レッズメドウ間のハイク。38マイル(約60km)

そして、僕らが下調べに参考にさせていただいたサイトや書籍は以下の通り。

ジョン・ミューア・トレイルを行く / 加藤 則芳
 言わずと知れた加藤さんの本。僕は重版前に中古で購入済みでした。

山と道
 JMTへのアクセス方法など一番参考にさせていただきました。

ハイカーズデポ
 こちらのブログは装備表など、参考になる情報が満載でした。

ヨセミテ国立公園大好き
 いまいち情報が見づらいものの、何かなんでも載ってそうな気配があります。

CompleteWalker
 野宿完全マニュアルを書かれた村上宣寛さんのサイト。情報量豊富。

トラベルブログ社長
 この方のブログも行程が近いこともあって参考になりました。

シエラ・ネバダ山脈を旅して
 JMTの日記を読んでいるとテンションが上ります。


●交通

JMTに行くことにおいて、これを調べるのが一番面倒でした。
僕は特に忙しい時期だったのもあって、妻がほとんどを調べてくれました。
今はインターネットがあるので、基本的にはほんとど調べることができます。
しかし、英語があまり得意でない我々夫婦は「おそらくこのバスで行ける」
という感じで確信を得ることができないのが、なんとも大変でした。
色々と調べるうちに、以下の行き方で良いとわかりました。

サンフランシスコからアムトラックでヨセミテまで行って、
そこからトゥオルミーメドウやマンモスレイクまではYARTSでいける。
レッズメドウへはマンモスレイクから2本バスを乗り継いで入る。


以上です。ポイントはYARTSの本数が非常に少ないことでしょうか。
なんと1日に1本しか走っていないのです…。
僕らはこのYARTSの運行時間(激重pdf)に合わせてもろもろを決定していきました。
その結果、レッズメドウから北へ向けて歩きトゥオルミーメドウに至るのが
バスのスケジュール的に良さそうだとわかりました。

ちょっと難関だったのはマンモスレイクからレッズメドウへの入り方。
マンモスレイク(ビレッジ)→アドベンチャーセンター→レッズメドウ、
という風にさらにバスを2回乗り継ぐ必要があるようです。
それはハイカーズデポの長谷川さんにお話をお聞きし判明しました。
バスのリンクは下に張ってあります…とはいえ、情報は少ないですよね(笑)。
僕らも現地で人に聞きながら探り当てた感じでした。

ハイカーズデポでは「レッズメドウから入ったらすぐにトゥオルミーメドウに
着いちゃいますよ。ヨセミテまで歩いてみたらどうですか?」
という新しい提案もいただきました。ヨセミテまでかぁ…。
調べてみるとその距離約66.5マイル(約106km)。
単純計算で一日約35km歩くことになります。まじですか。
「日本よりずっと楽なので歩けちゃいますよ!」と長谷川さんは続けます。
にわかには信じがたいですが、もしヨセミテまで歩けると最高です。
一応ヨセミテまで歩くプランも頭に入れておきます。

実は「北上するか?南下するか?」を決めるのが一番難儀しました。
北上するも南下するも一長一短なので「あーでもない、こうでもない」
と相当悩んだのですが、それをここに書くと恐ろしい長さになるし、
あまりにピンポイントな情報になるので割愛させていただきます(笑)。

【決定事項】レッズメドウから北上しトゥオルミーメドウに至るルート。

Amtrak
サンフランシスコ〜ヨセミテ間の移動。ゆっくり走る景色の美しい電車。

YARTS
ヨセミテ〜マンモスレイク間の移動はこのバス。

Mountain Bike Park Shuttles
マンモスレイク(ビレッジ)〜アドベンチャーセンター間の移動。無料!

Reds Meadow/Devils Postpile Shuttle
アドベンチャーセンター〜レッズメドウ間の移動。一人片道7$。


●事前準備

日本にいる間にやっておくことがいくつかあります。

・パーミット
この中でパーミットは特に早く予約するべきだと思います。
今回僕らはレッズメドウから入るのでインヨ国立森林公園のパーミットが
必要なのですがこちらのサイトから予約状況の確認&予約ができました。
1日に6人とかのレベルなのであっという間に埋まってしまうので注意が必要です。
トゥオルミーメドウから入る場合はヨセミテ国立公園へ予約します。
こちらは申込用紙(pdf)をダウンロードしてFAXするスタイルです。

・アムトラック
アムトラックもネットで手配ができます。
そして僕らはアムトラックに乗る前日にフェリービルディングという乗車駅に出向き
自動発券機で4人分の往復チケットを発券しました。簡単でした。
ちなみにYARTSは予約できないので早い者勝ちです(これが大変でした…)。

・ホテル
ホテルも日本で予約していきました。
僕らが予約したときは時期的に遅かったのか、
安めのホテルでもそこそこのレベルのは埋まっていて
ガイドブックで危険地域とされるゾーンのホテルしか
空いていませんでした…。まぁ、仕方ないですね。
ほとんど寝に帰るだけの部屋に一人$100も出せません。
僕らは4人なので4人一部屋にすると激安で宿泊できましたが
妻がいるので初日以外は2部屋づつ予約しました。
まぁ、ホテルって旅慣れている人なら予約など不必要かもしれません。

・地図
iPhoneのアプリでトゥオルミー〜レッズ間なら
載っている地図が売っているので買ってみたのですが
正直ザックリ表示すぎてあまり使い物になりませんでした。
他のJMT関連のサイトでも紹介されていますが
この地図が一番スタンダードで使いやすいと思います。

・バグネット
日本でも使う人はいるかもしれませんが
ほぼ間違いなく必要という印象のJMT。
僕らはコフランのヘッドネットを購入しておきました。

・ベアキャニスター
夏目さんがサンフランシスコの店頭に行くと「売り切れていた」
という苦い思いをされていたので心配していました。
その話をハイカーズデポの長谷川さんにすると
「買い出し日に取りにいくようにお店に取置できますよ」という
ナイスな情報をいただきました。持っていかなくてよいのです。
REIのネットで購入手続きしていく際に「店でピックアップする」という
項目があるのです。これは色々と使えそうなシステムですね。
僕ら夫婦は2人で2人用を1つ、Y君とN君は1人用を1つづつ持つことに。
僕は事前にパッキングした重さを知りたくなって、
ヤフオクで落札して買ってしましました(笑)。
よって、REIに手配したのは1人用を2つだけです。


●旅費

これはけっこう重要かつ気になるポイントだと思います。
僕らのかかった旅費(一人分)はザックリ以下の通りです。

・航空券(往復):¥150,000
・安ホテル&モーテル(4泊):¥20,000
・アムトラック(往復):¥8,500
・YARTS(往復):$24
・レッズメドウシャトル:$7
・パーミット代:$5
合計:18,1500円(だいたい)

これ以外にもサンフランシスコ内の電車賃やら
観光中の食事代、空港までの交通費(地味に高い)など
お金はなんだかんだとかかりますし、航空券なんかは
シーズンによってかなり料金が変わってくるので
一概には言えないのですが、約20万円前後でいけるということです。
希望より少し高いかな。航空券が往復10〜12万くらいだとよかったなぁ。


●スケジュール

8/25(土):
午前、サンフランシスコ着。アムトラック発券、REIに買い出し。ホテル1泊目。

8/26(日):
7:00AM、アムトラックでヨセミテまで。観光。
5:00PM、YARTSに乗ってマンモスレイクまで。9:00PM着、ホテル2泊目。

8/27(月):
8:00AM、マンモスレイクでパーミットの発行をしてもらい、レッズメドウへ向かう。
11:00AM、JMTセクションハイク開始!JMT1泊目。

8/28(火):
JMT2泊目。

8/29(水):
JMT3泊目。

8/30(木):
10:00AMまでにトゥオルミーメドウからYARTSに乗ってヨセミテ。
4:00PM、ヨセミテからアムトラックでサンフランシスコ。10PM着、ホテル3泊目。

8/31(金):
予備日。予定通りサンフランシスコにいれば観光。ホテル4泊目。

9/1(土):
午後一、サンフランシスコを発。

【決定事項】実質動けるのは丸々3日ぐらい。

装備編に続く。


人気ブログランキングへ

ブログランキングに参加しています。
良かったら左のボタンをクリックしてください。



by yama-oson | 2012-08-23 20:31 | 山行 (海外)
<< JMT(装備編) 日光白根山(後編) >>