岩茸石山
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2012年1月21日、ソロで岩茸石山に登ってきました。
前日は東京にも雪が降るほどの大雪でしたが、岩茸石山は標高793mとけっこう低いので
「せいぜい10cmぐらいの積雪でしょう」と高をくくっていたのでした…。



おそらくは週末に山に登ろうと予定していた人の多くが金曜日の雪を見て
「こりゃ週末は寒いし雪もあるしやめておこう」となったと思います。
僕なんかは夜中の2時くらいまで仕事をしていたので特にそう思いました。

しかし、僕は行かねばならなかったのです。なぜなら、宣言したから。
その日は夕方から吉祥寺の「いせや」でHike & Blogger Meeting(仮)
行われることになっており、前日のメッセのやり取りの中で
「みんな各々歩いてきて、そのルートの話を酒の肴にしよう」と盛り上がっていたのです。

なので下山後は吉祥寺に行くことを想定してルートを考えました。
組んでみると見事に無駄のないルートができたのですが、上手いこと行けるのか?
15:20分に御嶽駅発の電車に乗れば吉祥寺の17時集合に間に合う計算。
2時間だけ仮眠を取って電車とバスを乗り継ぎ、
雪のパラつくさわらびの湯へひとり降り立ったのでした…。

【登山ルート】
さわらびの湯 → 岩茸石 → 権次入峠 → 黒山 → 岩茸石山 → 惣岳山 → 御嶽駅 → いせや


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ちなみに今回もフィルムカメラを持参しました。
4〜5年前に中古で購入したAgfa OPTIMA 535 sensorというドイツのカメラ。
完全に見た目にヤラれて購入しましたが、使うのは久しぶり。ちゃんと写るでしょうか。


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6:30に家を出て、8:30にさわらびの湯に着。
僕が普段頼りにしている「乗換案内」というアプリに騙され(?)一本乗り損ねることに。
遅れた分を取り戻すために所沢でレッドアロー号(有料)に乗り換え。思わぬ出費!
どすグレーの空から終始雪がパラついているので、どうにもテンションが上がりません。
ここで最初の「帰ろうかな」という思いが頭をよぎります。
写真の写りですが、このあたりはフィルムカメラ独特のいい雰囲気が出ていますね。


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有間ダムの周りをテクテクと歩いて登山口を目指します。
まぁ、この段階では想定内の積雪です。10cm程度でしょうか。


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9:00登山口。あ〜良かった。樹林帯なのでやはり雪は少ないようです。
しかし、写真の白飛びが気になりますね。これも味と割り切るしかないでしょうか。


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これなら気持ちよく登れそうです。


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しかし、1時間も進まないうちに積雪がグンと増えました。道標も非常に見づらいです。
20分ほど歩いては「えっと、この先はどっちへ行けばいいんだろう?」と周りを確認。
普段は相当わかりやすい道なのでしょう。逆にピンクリボンなどが少なめです。
その代わりに、道標が頻繁にあるのでそれを頼りに慎重に進みます。

こういう岩場などがあるとどうしても手を使わざるをえなくて、
雪を触ったノースフェイスのフリース手袋は徐々に濡れていくのでとても困りました。
この日は切に防水アウターグローブが欲しいと思いました。


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1時間もあるくとかなりの積雪が。30cmぐらいはあるでしょうか。
年末に行った北八ヶ岳よりも多い積雪。むむむ…歩き通せるだろうか。

足元は、injinji5本指ソックス+スマートウール・ライトウェイト+マウンテンマゾヒスト+
ラトックミッドゲイターですが、まったく冷たさは感じませんでした。
それもそのはず。この日は雪が降っているものの気温は常に0℃。寒くありません。
それどころか踏み台昇降運動をしながら登っているようなものなので、とにかく暑い。
本当はベースレイヤーとTシャツだけになりたいですが、
雪が常に降っているのでそれも叶わず、汗ダラダラで登ります。

ここらへんでマイクロスパイクを装着。
「凍結しているわけじゃないから効果はないだろう」と勝手に想像してここまできましたが
装着してみると劇的な変化。ツルッと雪ごと滑ることがなくなりました。

このあたりでは道がわかりにくいのと新雪の中を先行する不安感により、
20分に1回くらい「帰ろうかな」という思いが頭をよぎりました。


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岩茸石手前、林道との交差点にある東屋。超ピンボケ。
しかし…このあたりは40cm以上の積雪があったような。
ここらでまた「…ちょっと休憩してこのまま引き返そうかな」と思いましたが、
山専ボトルに入れてきたお湯を飲みながらじっくりと考えました。
「今なら戻ったほうが早いけど……う〜ん……ええいっ!」と結局進むことにしました。


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東屋を出てすぐの登山道。登山道っていうか雪の斜面。
なんとか階段のデコボコが雪に現れているので登山道ということがわかります。


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10:40、岩茸石。こ…これかぁ。感動もひとしお。
久しぶりのカメラなので、構図すらちゃんとキマってません。ひどい!


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権次入峠(ごんじりとうげ)手前の斜面。さらっさらの新雪。深い。けど気分は良い。


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11:00、権次入峠。汗だく!MSRのタオルを何度も絞ります。
この段階ではやはりコースタイムより若干遅いです。
帰るなら帰る。行くなら行くでスピードアップしないといけません(まだ悩んでいる)。
ただ、おそらくこれ以上の積雪はないように思われました。
尾根でだいたい4〜50cm。歩いてきたペースから考えると、頑張れば行けそうです。
よし、行くぞ!と気合を入れて黒山へ向かいます。


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11:30、サクっと黒山。


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黒山から先は遮る木も少ない尾根なので積雪も増えます。50cmぐらい。
この低い木に積もった雪…これがなんともやっかいでした。
これの下を通る時にはどうしても木に当たって雪が降ってくるのです。
それが全身にまとわりつき、背中に入った雪は非常に不愉快でした。


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11:45、雨沢山(逆川ノ丸の表記)。雪に慣れたのか、ペースが徐々に上がってきました。
お腹もすいてきたので、とにかく先へ進みます。岩茸石山で食べると決めたのです。

この日は帰りに吉祥寺に行くので邪魔になると思いポールを持ってきませんでした。
まさかこんな積雪があるとは思ってなかったのでポールがとても恋しいです。
適当な枝を探しながら20分ほど歩き、なんとかほどよい枝を手に入れることができました。
枝、超助かる!これがないと雪のある登山道は歩けないですね。枝を見直しました。


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13:00、岩茸石山到着。
すぐに写真を取りたかったけども、山頂標識の側で食事をとる男性が。
先にご飯を食べて(彼が去った)後で撮影しよう、と昼ごはんにすることに。
この日は蒙古タンメンと自分でにぎってきたおにぎり。
ガスバーナーでお湯を沸かす間(すっごい時間がかかった)も次々に雪が降ってくるので
傘を差してその下で食事をします。体に染み渡るうまさ!

ガスバーナー、ベンチに直接置いたからか400ccが沸くまで6〜7分かかったような。
こんな時はジェットボイルとか欲しくなるな〜と思いながら沸騰を待ってました。

昼ごはんを食べ終わったので山頂標識のほうを確認するも、例の男性はまだいます。
優雅に標識の近くでコーヒーなんて飲んでますよ。
僕以外にも1組の夫婦がいましたが、記念撮影の際に男性の入らない構図を悩んでいました。
ほんの少し想像力を働かせればわかることだと思うのだけど…。
仕方ないので僕もなんとか角度をつけて男性が入らないようにしました。
が、現像してみると右隅にポールやらザックカバーやらが。


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そんなことより!時間がないのでガシガシ下らないといけません。
岩茸石山まではマイナールートなのか1人すれ違っただけで、僕がずっと先行者でした。
なのでひざ下ラッセルを黙々と繰り返して登ってきたのですが、
岩茸石山より南は人気の高水三山なのでしっかりとしたトレースがありました。
トレースがあると歩きやすいことこの上ないです!通常の道と変りません。

パッとひらけた場所があったのですが雪が舞っていて視界が悪いです。
こういう視界の悪さって慣れていないと怖いですね…。
端から見たらこんな中を歩いているのか…とゾゾッとしました。

惣岳山は巻き道を通ってスルーした後、積雪も少なくなってきたのでスパイクを外すことに。
ここらへんの雪は腐ってきててグジュグジュでした。北側の雪のほうがよかったなぁ。
なんて思いながらマイクロスパイクを外してザックにしまいます。

で、その時急に「サル!草履を持て!」という信長の言葉が頭に浮かんだので(原因不明)、
口に出したくなり「サル!草履を…」って言いながら一歩踏み出したら、すっ転びました。


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その後も登山道に残る雪は腐っていき、後半は水たまりみたいになっていました。
レンズが曇っててわかりづらいですが、手前の木に立てかけているのが拾った枝。
とても助かりました〜と、捨てるのもなんなので登山口に置いておこうと思ったら
登山口には似たような枝が2〜30本置いてありました(笑)。

御嶽駅に着いて時計を確認すると15:15!ギリギリ!
ずっと飲みたかった紅茶花伝のミルクティーだけ買って、電車に飛び乗りました。
そして無事に17時集合のHike & Blogger Meeting(仮)に間に合ったのでした。

僕「で、みなさんはどこを登ってきたんですか?」
みなさん「………まぁ、仕事とかいろいろあってね!」
誰も登っていなかった、というオチがついたのでした(笑)。


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by yama-oson | 2012-01-21 20:12 | 山行 (奥多摩・秩父)
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