雲取山(1日目)
2011年 10月 23日
平日登山部のメンバーで。と、言っても都合がついたのは僕とY君の二人だけ。
のんびり行きましょう〜という感じで日、月で行ってきました。
10月後半ともなると「テント泊だと夜は寒そう…」と急に怖くなってくるビビリですが
もし10月、11月、下手したら12月くらいまでテント泊できるとなると遊べる期間が
グッと増えることになるわけで、できることならそうしたいのです。
本格的な雪山装備を持っていない僕はアルプスは無理だとしても
奥多摩・秩父あたりならなんとかなるのでは?と考え至ったのでした。
そうと決まれば、あとは行動あるのみ。行ってみるしかない!
ということで、いろいろと試したいことを引っさげて(たいしたことじゃない)
今まで近場ながら「いつでも行ける」と手付かずでいた雲取山に向かったのでした。
【登山ルート】
1日目:鴨沢駐車場 → 堂所 → 七ツ石小屋 → 奥多摩小屋 → 雲取山 → 雲取山荘(設営)
2日目:雲取山荘(撤収) → 雲取山 → 三条の湯 → 林道 → 鴨沢駐車場
今回のザック。手前のJAMが僕ので奥のエキノックス アラス イーグルパックがY君の。
僕のパッキングが下手なんだろうけど、JAMってどうにもまんじゅうのような形になる…。
ボテッとしていてスマートでなく、妻にも「なんだか変」と一蹴されるほど。
ストックは一番最初に購入したLEKIのもの。タープ泊のために久々に登板させました。
1泊2日で最終的な重さは9kg程度。タープとテントが入ってるのでまぁまぁか。
……そうです。タープとテントを持ってきたのです。
なんというダサさでしょう。もしも雨が降ったら嫌だな(尾瀬でのトラウマ)という恐れが
予備としてテントを持つという超逃げ腰スタイルにさせたのでした。
僕「置いてくって言っても車に戻るのはもう無理だよ」
Y君「その溝に埋めておいたら?ビニール袋に入れて。明日回収しにこよう」
ということで、軽く落ち葉を掘って登山口側の側溝に埋めました(笑)。
「今日たまたま側溝掃除の人が来たりしないか」「雨で流されないか」など
いろいろと悪い想像はできましたが、せっかくなので意を決して置いていくことに。
約1.5kgの軽量化になったので約7.5kgほどの荷物になりました。軽い。
今回も履いてきた靴はマウンテンマゾヒスト。
前回は尾瀬の木道を歩いただけなのにもかかわらず、
使っている筋肉が違うのか妙に疲れる印象がありました。
なので、それで山を登るとどうなるのかとても気になっていたのですが、
結果は「やはり使っている筋肉が違うようで筋肉が張ってくる」という感じでした。
同じ日に一緒に同じ靴を購入した(笑)Y君も、同じような感想のようでした。
歩きはじめて1時間もすると足が重くなってくるのです。
二人で「これは…キツいね」と慰め合います。僕らはにはまだ早いのか…?
しかし、先に進むしかないのでゆっくりと進みます。
休憩ということでお湯を沸かして昼ご飯を食べます。
ここの小屋のトイレはすっごい開放感でした。いやぁ、ビックリしたなぁ。
13:10、お腹を満たして再出発!
しかし、このあたりから徐々に足が軽くなってきた感じがします。
おそらく靴に慣れてきたのだと思いますが、二人で喜びます。
お揃いの新品の靴を履いた男二人が、「軽くなった!」と喜び合う……。
歩いてみるととても開放的で、北アルプスなどのド稜線とはまた違う趣きがあります。
本当に気持ち良いです。思わず笑いがこみ上げてくるような。
僕「えっと…ここでテント張るんだよね?」
Y君「あれ?そうだっけ?雲取山荘じゃなかった?」
という、なんとも無計画さが露呈されるやり取りがありまして。
僕がヤマケイJOYからコピーしてきたマップは雲取山より北は載っていないので、
雲取山から山荘まで何分くらいで着くのか(遠くないことは知っています)わからないものの、
翌日の行程も考えて雲取山荘を目指すことに。
一応奥多摩小屋前に貼ってあった地図である程度の地形は頭に入れておきます。
あぁ、気持ち良い!雲取山、かなりお気に入りの山になりそうです。
しかし、このあたりからガスってきたので展望も効かないですし、
団体さんがいて写真の撮り合いをしているのでそそくさと先を急ぎます。
それに、もう15時。やや日も傾きだしているのでのんびりしてられません。
Y君も今日は暖かいのでテントのフライのみにしてみたようです。
この日は風もなくて本当に暖かく、ちょっと拍子抜けなくらいでした。
尾瀬の時とは違って横(という表現でいいのか)に張りました。
頭も足も壁面に近づく分縦に張るより狭くなりますが、壁がある感は強まりますね。
タイベックのグランドシートも大きいのを用意してきました。
OMMさんは少量から売ってくれるので本当に助かります。
なるべく深く、そこそこクッカーに密着するような風防が欲しかったのです。
しかし、購入した0.1mmのステンレス板は片面に糊が塗ってあるタイプでした。
「洗えば落ちるでしょ」くらいの軽い気持ちでいましたが、実際には無茶苦茶大変でした。
気温が下がるとアルコールストーブのパワーがかなり落ちるのを実感したので
カルデラコーンが欲しかったのですが、持ってる人も多いしかさばりそうなので
なるべく深いながらクッカーに収まるサイズを自作してみたのでした。
結果、威力は…「う〜ん…どうでしょう?」って感じでした。
僕はお酒をあまり飲めないですし、Y君も山ではあまり飲みません。
Y君は自分の風防を使って小さな焚き火をおこしてくれようとしますが
先日の雨に打たれた小枝は簡単には燃えてくれませんでした。
そうこうするうちに、ほんの少しのビールですっかり酔が回ってきた僕は
いつでも簡単に落ちれる状態になったので、それぞれの寝床に戻って就寝。
やっぱりタープの開放感は最高!って噛み締める間もなく眠りに落ちました。
確か、19時くらいだったと思います。
by yama-oson
| 2011-10-23 20:26
| 山行 (奥多摩・秩父)