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燕岳・常念岳(1日目)

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2011年9月17〜9月19日、2泊3日で燕岳・常念岳に登ってきました。
本当は仕事の締め切りの都合もあって1泊2日の予定で山に入ったのですが、
あれよあれよという間に2泊3日になったのでした。



燕岳、という言葉を初めて目にした場合(つばめだけ)と読むのが普通でしょうが、
しかし実際には(つばくろだけ)と読むのです。不思議ですね。
その燕岳は山岳雑誌などで良く出てきたので知っていました。
全体的に白いトーンの稜線の雰囲気や、よく似ているイルカ岩などのキャッチーさもあって
「いつかは登りたい」と思っていたので、9月の3連休の1つをつかって登ってきました。

僕らの足は車なのでルートを考えるのは一苦労でした。
登山口に設定した中房温泉と下山口に設定した一ノ沢の中間地点であるしゃくなげ荘に
車を停めておき、行きはバス、帰りはタクシーを使って環状にするのです。
多少お金がかかるのと初日の宿泊地が大天荘なのでやや遠いのがネックですが、
これで無事に1泊2日で表銀座を歩ける縦走コースが完成したのでした。
(実際にはこの通りにいかなかったのですが…)

【登山ルート】
1日目:しゃくなげ荘 → (バス) → 中房温泉 → 合戦小屋 → 燕山荘(設営)
2日目:燕山荘 → 燕岳 → (撤収) → 大天荘 → 常念小屋(設営) → 常念岳 → 常念小屋
3日目:常念小屋(撤収) → 烏帽子沢 → 一ノ沢 → (タクシー) → しゃくなげ荘


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しゃくなげ荘に車を止めた(場所がわかりづらかった)のが午前5時くらい。
夜中の1時頃家を出たので約4時間かけて来たことになります。
まぁ、太平洋側から日本海側に縦断したわけですから当たり前ですが、長かった…。
5時すぎにきたバスに乗り込んで出発。中房温泉の登山口へ向かいます。


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1時間ほどバスに揺られて中房温泉登山口に到着。
バスを降りると雨…。しかもそこそこの降りっぷり。しょっぱなから雨具を着込みます。
他の方のブログなどを読んで知ってはいましたが、すごい人です。
パラパラと降り続く雨と人の多さに完全に出鼻をくじかれました。
どちらもなんともしようがなく仕方のないことなんですけどね。
6:10、それでも朝食のパンを食べて気合を入れて出発!
行列状態で細い登山道を登っていきます。


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7:20、最初の休憩ポイント、第二ベンチに到着。
雨も止まないし人も相変わらず多いです。ツアーに参加した気分。


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人が少し途切れた瞬間を使って撮影。しばらくは樹林帯が続きます。
北アルプスの"三大急登"と呼ばれるこの合戦尾根ですが、強がりでなく本当に普通でした。
むしろ登山道は平らに整備されておりめちゃくちゃ登りやすいのです。


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なぜか、残り7分の段階で出る看板。


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9:30、合戦小屋に到着。
ここはスイカが有名で楽しみにしていましたが気温も低くてとうてい食べる気にならず。


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合戦小屋を出ると1時間10分ほどで燕山荘に到着の予定ですが、妻の体調に異変が。
なんだか力が出ず気分も悪いとのこと。もしかしたら風邪をひいたりしたのかも。
おそらく僕よりも体力はあると思われる妻がグッタリと歩いています。
「これは大天荘どころか引き返す可能性も考えないと」と妻の様子を見つつ登ります。
一応「燕山荘までは行く」と言うので、そこで一泊して引き返すことにしました。


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最後の90分がかなり辛そうでしたが、11:10くらいに無事に燕山荘に到着!
テン場もそれほど広くないので空いているか心配でしたが、
僕らが到着した時にはまだ5張りほどしかなく選びたい放題でした。
っていうか、実際に歩いてみるとそこそこの広さがありました。40張りぐらいはいけそう。

前回の雲ノ平から教訓を得て今回は二人で寝れるハバハバHPを背負ってきました。
やはり夫婦で登った以上、多少の不便があっても二人で泊まったほうが安心です。

「テントを張った後は中でゆっくり寝てていいよ」と言っていたのですが
重い荷物を下ろした妻は元気を取り戻し、燕山荘へ偵察にいくことに。


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燕山荘。なんとも可愛い外観で人気があるのもうなずけます。大賑わい。


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食堂で昼ご飯を食べます。
名物?であるシチューセットを。シチューとご飯のセットなのです。
この組み合わせ、ダメなひとはダメだと思いますが、僕は大好きです。
(しかし、雨の中歩いてきたのでカメラのレンズが曇りがち〜)

しばらくこの食堂でのんびりしていたのですが、気付いたことが1つ。
山ガールがめちゃくちゃ多い!
厳密にはカップルなどを中心とした"若い人が多い"のです。
妻も思わず「可愛い子が多いね!」となんだか嬉しそう。
少なくとも食堂での比率は、若者のほうがおじさま・おばさま達より多いのです!
これは富士山を除けば他の山ではみたことのない光景でした。
自分たちと同じくらいの世代の人が多くて、なんとも嬉しいというか面白く感じました。

「山ガールってどこにいるんだろうね」っていうジョークをたまに耳にしますが
そんな人に断言したい。山ガールに逢いたいなら燕山荘にいきなはれ!


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そんな感動を胸に表に出てみると、雨がほとんど止んでいるではないですか!
隣にそびえている燕岳も先ほどまでとは違って姿を現し始めました。


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畦地梅太郎の彫刻「山男」も心なしか嬉しそう?


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晴れたことが嬉しくて山荘の周りを一周してみます。
ガスが晴れると向こうには立派な山並みが見えて大迫力。これが見たかった〜!
昼前に着いてしまった僕らはそんな感じで時間を潰しました。
5時頃、晩ご飯は恒例のアルファ米にカレー。カレーは最高!
妻の味噌煮込みうどん(岳食シリーズ)もびっくりするほど美味しかったです。


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燕岳に登るのは翌日に取っておいて、隣のオジサン4人組の下世話な話を嫌々聞きながら
19時くらいには就寝(真ん中の黄色いテントが我が家)。
日の出前に起きて燕岳あたりで日の出を見てそのまま登ってきた道を下山する、
この時はそんなスケジュールを想定していました。
夜中は風が強く、強風を受けるとハバハバHPはグンニャリと歪んでいました。
「ハバハバは風に弱いと言われる所以はこれかな?」と思いつつ、眠りにつきました。
今にして思えば、あのグンニャリが風を受け流してたのか?どちらなんだろう。

そうそう、ここのテン場のトイレは完全なるボットンでして、トイレから戻ると
しばらくの間体が臭いほどでした…。しかも僕はお釣りをもらうし…。釣りはいらんですよ!


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by yama-oson | 2011-09-17 20:56 | 山行 (北アルプス)

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