尾瀬(1日目)
2011年 08月 06日
今回は僕と妻と友人の村上さん、『山と道』の夏目さん夫妻と歩いてきました。
尾瀬にはいくつかの道がありますが僕と妻と村上さんパーティーは大清水から、
夏目さん夫妻は鳩待峠から入って尾瀬沼ヒュッテで落ち合う、という行程です。
U.L. HIKEに多少なりとも興味を持ったのと同時に
『山と道』というガレージメーカーを知りました。
その代表の夏目さんが以前お仕事をご一緒いたことのある夏目さんだと気づくには
少々時間がかかりましたが、気づいてからはメールを通して色々とU.L. HIKEの
アドバイスをいただいたりして「いつか一緒に登りましょう」なんて話しており、
それが今回実現することになったのでした。
村上さんとは以前より友達ですが今回はじめて一緒に登るのです。
どこに登るかいろいろと検討したのですが、僕ら夫婦と村上さんは登ったことがなく
夏目さん夫妻は大のお気に入りだという尾瀬に決定しました。
僕らは100名山のバッジを集めているので燧ヶ岳に登ることにしましたが
夏目さんは「けっこう地味なので見晴で落ちあいましょう」とパス。
この時僕は「そんなものか〜」と軽く考えていたのですが、後々夏目さんが
燧ヶ岳をパスした理由を身を持って痛感することになったのでした。
【登山ルート】
1日目:大清水 → 一ノ瀬 → 三平下 → 尾瀬沼ヒュッテ(設営)
2日目:尾瀬沼ヒュッテ(撤収) → マナイタグラ → シバヤスグラ → 見晴 → 山ノ鼻 → 鳩待峠
そこからバスの予定が、大清水行きは本数が少なくタクシーで行くしかないようです。
まぁ3人で割ればバスと大きく違わないのもあって、タクシーで大清水まで移動。
昼飯は道中取りたかったので大清水でおにぎりセットを購入。
今回久しぶりにルスクヴァ65(2.2kg)を背負いましたが、重い…(笑)。
しかも宿泊予定地のテン場はペグが効かないということで
こちらも久しぶりにMSR ハバハバHP(2.3kg)をパッキングしているので
前回よりも単純に2kgほど重い計算になります。
情けないことに、この2kgが意外と後々響いてくるのです。
言っても合計11kg。全然軽いんですけどね…。
しばらくは砂利の林道を進みます。う〜ん、虫は多いかな。
この時の僕はお腹が減っていたので「やった〜!」という感じでした。
妻はキュウリを、僕はトマトを買って食べました。想像以上に美味しかったです。
他にもアイスやところてんなど、いろいろと楽しそうな休憩所でした。
(写真は川沿いになる前の細い道)
広々しているのでここで昼ご飯を食べることに。食器類を出した時に衝撃が発覚。
……燃料のアルコールを入れ忘れた!!
一応前回の鳳凰三山の残り40ccほど入ってますが、きっと足りない。
「しまった〜」と頭を抱えていると、「あ、僕はちょっと余分にありますよ」と村上さん。
「あたしも満タン持ってきたからたぶん余るよ」と妻。ありがとう!
もしも足りないときはめぐんでくださいませ…。一人じゃなくて良かった!
左手には明日登る予定の燧ヶ岳がバッチリ見えています。
なんか池を手前に見るとすごい高さを登るような気がして少し不安になります。
ここのテン場はテント数を電話で事前予約し、到着した順で場所を指定するシステム。
28張りほどスペースがありますが今のところは4張りくらいしかない模様。
夏目さんたちはまだ来ていないようなので合流に都合の良い場所をあれこれ悩んで指定。
でも一つ一つのスペースが広々としてて快適でした。ウッドデッキで寝そべれるしね。
写真には写ってませんが、僕らの向かいが夏目さんたちが張る予定のスペースです。
尾瀬沼ヒュッテ周辺を散策。いい感じの売店があったり、ビジターセンターがあったりで
けっこう広くてちょっとした村のようになっていました。楽しいです。
聞くところによるとこのシェルターはKhufu Tyvekというローカスギアのもの。
フレームなどはなくて中からポールで持ち上げてるワンポールテント、ってことですね。
床はないので地面にフットプリント的なものを敷いて寝ます。
今日なんかは暑いので寒さの心配もまったくないし、開放的に寝れそうでいいなぁ。
簡単な挨拶を互いに済ませるとお酒やつまみを持ち寄って小さな宴会の開始。
夏目さんの荷物は全部込みで8kgほどと軽いにもかかわらず、
オリジナルザック(後日書きます)の中からはハムやらワインやらいろいろと出てきます。
僕なんて何も持ってません(笑)。これではいかんな〜と反省しつつも、かなり楽しいです。
そんな話の中で出た、村上さん自作のアルコールストーブ。ちゃんと使えてました。
五徳も太めの針金を曲げて作っているなどDIYな村上さん。すごいな〜。
僕は自作することに興味がないのですが、人の自作を見るのは超楽しい!
そういえばY君も自作の人だったなぁ。でもN君はあまり自作タイプじゃない気がする。
尾瀬沼ヒュッテではお風呂に入れるらしいので、17時すぎからみんなで向かいました。
シャンプーなどは使えないのですが山の中で入るお風呂はなかなか良いですね〜。
個人的には下山後に入れれば十分ですが途中に簡単に入れるなら嬉しいものです。
途中からの参加でしたがなかなか面白いものでした。最初から見たいですね。
テン場への帰り道、夜の尾瀬沼を見に行って独特なカエルの泣き声を聞いて帰りました。
帰ったら隣のテントサイトの男二人が歌謡曲(変な歌)をそこそこの音量で流しており、
さらにそれに合わせて歌い、手拍子を打っているではありませんか。
会話が大きい人は山でもけっこういますが曲を流している人は初めてです。
僕と妻はとても気になったのですが、村上さんは「まぁ、僕は平気ですよ」って感じなので
「僕らが神経質すぎるのかな?」とも思ったのですが、静かに寝たかったので注意しました。
彼らは「は〜い、すいやせ〜ん」と軽い口調ながらも音量を下げてくれました。
しかし、(ほぼ)初めて人に注意するという偉業を成し遂げた僕は興奮が収まりません(笑)。
1時間ほど寝付けずにいましたが、その後はすんなり眠りに落ちることができましたとさ。
by yama-oson
| 2011-08-06 20:01
| 山行 (尾瀬・日光)