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北八ヶ岳

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2011年6月12日、北八ヶ岳に登ってきました。
先日、南八ヶ岳にテント泊してきたばかりなのですが…
もろもろ雨で流れたりして妙にこの週に八ヶ岳に登ることに。



普段は基本的に妻と登って、たまに友達と登る程度なのですが
「今年はみんなで富士山に登ろうか」という流れから
地元・愛知県の友達と山に登ることになりました。
僕と妻の他に男が3人ですが、みんなほとんど初心者です。

彼らよりは多少経験がある僕と妻が基本的に山行を企画しました。
まず、登る山は八ヶ岳にすぐに決定しました。
"愛知県と東京の中間点"、"レベルに応じてルートを選べる"、"期待を裏切らない"
という3点の理由から、ほとんど迷いませんでした。
最後の"期待を裏切らない"という理由は、僕は過去に3回ほど
八ヶ岳に登っていて(すべて違うエリア)、その度に感動させられていたので
きっと初心者の彼らも楽しいだろう、と思いがあったからです。

あとはルートですが、八ヶ岳は登山道もそこそこありますし、
中央部に入ってからも登山道がたくさんあるのでかなり選べます。
4時間行程にも6時間行程にも、好きなように組み合わせることができるのですが、
「最初の登山であまり辛い思いをさせて、登山を嫌いになってほしくない」という
一見もっともらしいですが、別の言い方をすれば
「楽に美しい景色を見たら登山を好きになって、登山仲間が増えるかもな〜」という
理由から、全行程3時間でにゅうを往復するルートを考えました。

が、出発前日に「…やっぱり八ヶ岳まで行って3時間で帰るなんて(僕が)イヤだなぁ」と
いうことで、妻と相談して中山まで足を延ばすルートに変更。
全行程で5〜6時間ほどになる予定。果たして、初心者でも歩けるのか!?

【登山ルート】
麦草峠 → 青苔荘 → にゅう → 中山 → 高見石小屋 → 麦草峠


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朝の9時に麦草峠の駐車場に待ち合わせしたので、それに合わせて5時前くらいに東京を出発。
順調に進み7:30頃駐車場に着いたので、車の中で仮眠。
これぐらいの季節だと冷房も暖房もいらずにそのまま仮眠できるのが嬉しいです。
普段車で仮眠といってもなかなか寝れない僕ですが(出ました、すぐに寝れないパターン)、
この日はあっと言う間に記憶が無くなっており、駐車場に到着した
愛知県組がフロントガラスを叩く音で目を覚ましました。

さすが30を過ぎた大人が集まると、かなり時間にゆとりを持っており(笑)、
いろいろと準備を完了して出発したのが、8:45。想定より早いです。

左から、タク、マル、トモ。タクは一番山ボーイっぽい格好でした。
マルはさすがおしゃれさんだけあって、初登山には見えませんね。
トモがこの中で一番登っており、格好も速乾のものなどで揃えてましたね。
ただ、みんなどうしてもTシャツとかは綿のものだったり。
でも初心者なら仕方ないですよね。僕も最初はほとんど綿でしたから(笑)。
お金もかかるので、雨にさえ気をつけていれば大丈夫かと。
(僕らもレインジャケットなどは余分に持ちました)


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前日の雨によって、緑の色が深く濃い森の中を進みます。
もうみんなおしゃべりでペラペラ喋りながら歩いています。
僕はちびまる子ちゃんに出てくるタマネギ頭の永沢君みたいに
「最初だからそんなに元気なのさ。あと2時間も歩けば誰も口を聞かなくなるさ。フフフ」
っと心の中で思っておりました。1〜2年、先に山に登っただけなのに(笑)。


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9:10、あっと言う間に青苔荘に到着。
誰かが「もう着いたの!?」とか言ってますが、スルー。先へ進みましょうか。


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白駒池。ガイドブックに載っていた白駒池はもうちょい良い雰囲気だったような。
雨上がりだということもあって、ちょっと渋い印象ですね。


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白駒湿原に到着。この狭い空間が湿原!?箱庭みたいです。


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倒れかけの苔生した木と、タク。こういった木などには無関心のようでした。


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このあたりから登りがキツクなってきます。
それまではおしゃべりしていたみんなも、「キツいな〜」なんて言葉が出ます。
しかも、僕も感じますが平地より空気が少し薄いので息が切れます。
時折グチグチ言っているものの、みんな頑張って登っております。


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にゅうの山頂目前での休憩。
黄色いキャップのタクが山の店で買ってきた携帯酸素を吸っています。
そういうのって、やってみたいよね〜。でもさすがに気が早いと思うよ(笑)。


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10:30、にゅうに登頂!
意外といってはなんですが、みんな平気な顔をしています。
先日登った編笠山・権現岳の時よりも遠くまで見渡せ、目を凝らせば富士山も見えました。
いやぁ、この絶景を見せられただけでも良かった〜!
上手くいけばこの中から数人、登山好きが現れるかもしれない(笑)。


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しばらく頂上で景色を楽しんだ後は、頂上直下の木陰でお昼にします。
頂上は狭いので、なんだかみんなチマチマと固まって食べていますね(笑)
水と火器類は僕と妻が担いできたので、沸かしてラーメンを食べます。
「このバーナーでいくらするの?」とか興味を持ってくれましたが、
「全部で8千円くらい」と答えると「えっ!高い!」とビックリしていました。
僕らもいつの間にか当たり前になっていましたが、そうだよね、高いよね…。

ラーメンとおにぎりを食べたので、11:30出発!今日は気温が低く風もあります。
僕が持っているスントの温度計で8℃。稜線を外れます。


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八ヶ岳は立派な苔が多いですが、このあたりの苔はふかふかでした。
以前、タモリ倶楽部で苔特集してましたが、確かにちょっとかわいいかも。


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12:00、途中に妙に開けた空間があり、その下は断崖絶壁になてました。
「こえ〜!でらこえ〜!」といってのぞいております。


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このあたりは縞枯れ現象がおきていて、良い雰囲気です。久しぶりに振り向いて妻を撮影。


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12:50、中山に登頂。この頂上の目印あたりはまったく展望がききません。


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すぐ先に開けた場所が。ここが頂上じゃない?みたいな場所ですね。
思わず走り出したくなるような広さです。しかし、風が強い…。
あまりに風が強いので、早々に撤退します。ここからは下るだけ。


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が、ここから高見石小屋までの下りが曲者でした。
思いっきり北向きの登山道なので残雪がけっこあり、凍っている場所もかなりありました。
そのどちらでもない場所は雪解け水でぐちゃぐちゃ。歩きづらいことこの上ないです。


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みんな早い!とくにマルは遥か先へ行っています。
あまり飛ばすと後々辛くなってくるので注意したいですが、初めての登山で
色々と「こーしろ、あーしろ」と言われたらつまらないだろうと思い、自粛。
まぁ、そういうのって身を持って体感しないとわからないですよね。


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14:30、高見石小屋に到着。
高見石からの展望が良いとのことで、小屋裏の岩に登ります。
すると話通り北八ヶ岳がかなり見渡せる景色。来た道やこれから帰る道も見えます。
ひと通り景色を楽しんだら下山再開。


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15:15、無事に下山。全行程6時間半(休憩含む)でした。
みんな多少疲れているものの普通に話したりしていて、全然余裕そう。
もっと長い距離でも良かったかもしれない…いや、実はこの時僕は意外と疲れていたので
これより2〜3時間行程が増えたら、僕もちと厳しかったかも。

下山後は麦草峠の売店で「八峰の湯がいいですよ」と聞いたので、そこに向かいました。
併設されているお食事処で各々定食やカレーを注文(僕はミックスフライ定食)。
ボリュームもあって値段も良心的で、美味しかったです。
八峰の湯、値段も500円で安いし、露天風呂からは八ヶ岳も見えて良かったです。
北八ヶ岳に行った際にはおすすめの温泉です。
温泉出たらそのまま愛知県組とは別れました。

それにしても雨が降らなくて良かった!(天気予報は微妙だった)
雨だといっきに過酷さが増すので初登山では避けたかったのです。
彼らは登山をどう思っただろうか?自分も経験してきたのでわかるのだけど
どんなに絶景を見ても「おお〜」とは思うものの、
いきなり「登山ラブ!」にはならないと思うのです。
下山して温泉入って油物食べて帰宅して翌日から筋肉痛になって、それがひく頃
「また、あの心地良い疲れを味わいたい」と、思うものなんですよね。

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by yama-oson | 2011-06-12 20:42 | 山行 (八ヶ岳)

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