南八ヶ岳(2日目)
2011年 06月 09日
1日目の編笠山は残念ながら頂上の展望はガスで効きませんでしたが、
予報では2日目のほうが良い天気になるはずです…。
【登山ルート】
1日目:観音平 → 押手川 → 青年小屋(設営)→ 編笠山 → 青年小屋
2日目:青年小屋 → 権現岳 → 青年小屋(撤収)→ 押手川 → 雲海展望台 → 観音平
結局僕は夜中に1度くらい起きましたが、あとはずっと寝ていました。
4~5時間は寝れたのでは?という感じで、とても嬉しかったです!
やや空気の薄さから軽い頭痛があったものの、テント内は快適そのもので
途中2枚履きしていた靴下を1枚脱いだり、モンベルのウォームアップシーツを
取ったりするほどヌクヌク眠ることができました。
夜中起きた時に確認した時の温度は2℃という、けっこうな寒さだったにも関わらず。
僕が一番乗りで起きたので朝食の準備をしていると、向かいのN君も起きてきました。
N君は寒さと軽い高山病からか、ほとんど眠れなかった様子。
やはり寒さ対策は大事なんだな、と再認識しました。僕はダウンパンツとダウンジャケット、
ウォームアップシーツを使わずに寝ていたので、もうちょい寒くてもいけました。
そんな話をしながら朝食の準備をします。
僕の朝食は昨夜Y君が食べていたチーズクリームリゾットです。
適量の水にこれを投入して、あとは火にかけて5分ほど煮こむだけ。
なのですが、なんと!2分ほど煮込んだ段階で燃料であるアルコールが切れたのです。
やっぱり風防いるな、とこちらも再認識(普通持ってるよね)。
風防がないと効率が悪いのでアルコールの減りが早くなってしまうのです。
あと、持ってくる量ももっと多めに持ってこなければ…。と、反省。
自分を戒めるために半煮えのしゃびしゃびリゾットを食べました。
冒険部出身のY君でさえも寒くて夜中に一度起きたとのこと。
テントは張ったままで水や行動食、防寒具だけを詰めて権現岳を目指します。
(Y君にいたってはトレッキんポール一本持ったのみ!)
今日は良い天気になって、頂上からの景色が良く見えるといいのですが。
あれは結果的にギボシという山でした。かなり立派な山にみえたのですが…。
(説明の必要はないかもしれませんが、二人はふざけています)
と、このあたりで「ワオォォォォ〜ン!」という獣の遠吠えが。
みなで顔を見合わせて「オオカミ?」なんて冗談を言い合いましたが
数分置きにけっこう遠吠えが聞こえます。周りの濃厚なガスと相まって、やや不気味。
Y君は本気で「これはやっぱりオオカミだと思う」と言っています。
「こんな山岳地帯にオオカミっているか?」などと返しつつも、強く否定する根拠もなく。
本当にオオカミ?でも、遠吠えの音量・方角からしてけっこう近いです。
Golite Jamはサイドのストラップなどをギュッと締めるとコンパクトになるので
日帰りとかテン場からのピストンなど、荷物が少ない時もけっこう使えそうです。
思わず「おお〜っ!」と声が出ます。今まで全然見えなかったですよ。
小屋の奥には(写真右のほう)権現岳の頂上もハッキリ確認できました。
何がオオカミ!ちょっとだけ本気にしていた自分が恥ずかしいです。
この犬、ジッとこちらを見ているものの、特に逃げる様子もなくたたずんでいます。
立っている険しい岩場が雰囲気を盛り上げるのか、なんだか勇ましく見えます。
なんでこんなところに犬が?小屋で飼っているのでしょうか。
大きい岩が積み重なった岩場で、周囲は切り立っていることもあって怖い怖い。
記念撮影だけしてすぐに下りました。
まるで決意を固めた二人が別世界へ旅立ちそうな雰囲気ですね…こ、怖い。
こういうガス(雲?)の怖さは去年、谷川岳に登った時に痛感しております。
一見たいした影響もないように見えるのですがこのガスはとっても冷たく、
その中にいると徐々に体温を奪われるのです。さ、寒い〜。
こんなところに留まっていてはいけません。先を急ぎます。
標高が高いというのはいろんな意味で注意が必要になってくるのですね。
テン場に着くと、テントを撤収したりと下山の準備をします。
まぁ、後は下りるだけなのでそれほど急ぐことはありません。
途中休憩して、「さ、下りましょ」とザックを背負いなおして下りたのは良いですが、
10分ほど下ったところで僕は「あ、カメラが無い!」と気づいたのです。
さっき休憩した場所です!みんなを待たせて空身で来た道を登ります(笑)。
待たせるのも申し訳ないですし、忘れ物をした自分への罰ということでダッシュ。
実は僕は"休憩した場所にカメラを忘れる"という失態は、過去にも2度ほどしております。
谷川岳と2度目の富士山。どうしてもカメラだけを忘れてしまうのです…。
ダッシュで5分ほど戻るとカメラはやはり地面にあったので、拾いあげて下山もダッシュ。
このカメラを忘れる癖はなんとかならんやろうか。
それまでは僕らの先を歩いていたY君が「先に行って」なんて言い出しています。
ストックを両手でおじいさんのように持って、辛そう…先に行きつつ見守ります。
(正直に告白すれば、心配半分/笑い半分の心境でした…)
帰りは双葉SAにて各々食べたい物(僕はカツ丼)を食べて帰りました。
さすがの中央道も平日だけあってか、もしくは時間が早めなだけあってか、
まったく渋滞することもなくスムーズに帰宅することができました。
今回の南八ヶ岳の1泊2日、とっても面白かったです。
まず、妻以外の人の装備をじっくり見ることってあんまりないですしね。
途中山の話をしながら登ったり、食事の工夫などを発見できたり。
しかし、平日ならば八ヶ岳もこんなに空いているとは…これも発見でした。
またきっと遠くないうちに平日登山、決行したいと思います。
by yama-oson
| 2011-06-09 22:05
| 山行 (八ヶ岳)