南八ヶ岳(1日目)
2011年 06月 08日
今回は平日に集まれる友達と結成した"平日登山部"という部としての山行です。
その部からN君とY君と僕の3人が参加することになりました。
"平日登山部"なんてサークルみたいな雰囲気の名前ですが、ただなんとなく
「そういう集まりの時に名前があったほうが便利」みたいな感じでつけただけの話で、
何か具体的な活動をしているというわけではありません(笑)。部員数も5人ほどです。
以前は塔ノ岳を日帰りで登ってきましたが、今回は部として初のテント泊。
候補として当初は鳳凰三山が有力でしたが、僕が登ったルートでは登りに6時間かかります。
最近は山登りから離れていたY君にとってテント泊装備での6時間の登りは不安もあるので
"山慣らしに良いルート"をいろいろと探したところ南八ヶ岳が浮かび、
「ここなら(Y君でも)大丈夫だろう」と、ルートが決定されたのでした。
【登山ルート】
1日目:観音平 → 押手川 → 青年小屋(設営)→ 編笠山 → 青年小屋
2日目:青年小屋 → 権現岳 → 青年小屋(撤収)→ 押手川 → 雲海展望台 → 観音平
8:40、渋滞もなくスムーズに進んだ僕らは観音平の駐車場に到着。
平日なので駐車場はガラガラ。2割程度の埋まり具合でしょうか。
早速準備をします。友達のちゃんとしたテン泊装備を見るのはこれが初めて。
「あ、これは同じ」とか「これは何?」「重い」「背負いやすい」などどと
ワイワイやっているとそれだけで時間が過ぎてしまいそうに(笑)。
みんなだいたい10kg前後くらいの重量らしく、それほど重くないですね。
僕は初めてGolite Jamを背負ってきましたが、肩が痛くなったりしないか心配です。
Y君、早い!彼は大学時代に冒険部に入っていたそうで、行動パターンのいろいろが
いかにも冒険部!(実際にはよく知りません)といった感じで、面白いです。
天気予報では決して悪い天気ではなかったのですが、明らかに曇っている感じです。
まあ、雨の中を歩くよりは100倍マシかな。
八ヶ岳は森の雰囲気が良いのでなかなか飽きません。
ちなみに、このように僕が写っている写真はN君撮影の写真でございます。
N君も「良い森だ〜」を連発しております。Y君はずっと先を歩いています。
荷物が軽いからなのか、昨日はそこそこ眠れたからなのか、それほど疲れはありません。
他のみんなも同じようなので先へ進みます。
トータルでは僕よりも遥かに軽いという、不思議な装備をしています。なぜだ!?
速乾Tシャツに刷れるところがネットであったらしく、オリジナルで作ったのです。
背負っているザックはグラナイトギアのブレイズA.C.60というモデルで、
僕も背負わせてもらいましたがフィット感が最高でした。
森を抜けると急に建物が現れたので「おおっ〜!」という感じです。
これが"遠い飲み屋"の異名を持つ青年小屋、なんとも渋いですね〜。
感動もそこそこに裏手のテン場の様子をのぞきにいくと……。
すごい…誰もいないテン場なんて初めて見ました。
目の前には編笠山が堂々とそびえております。
結局一番奥のほうに3つほぼ固まって張ることにしました。
広いからといってかなり離れてポツポツと張ってもなんだか詰まんないですしね。
テントを張った後は、中央道のサービスエリアにて買ってきたおにぎりで昼ご飯。
この山、最初は岩だらけで途中から緑に覆われているという変わった風貌をしています。
先を行くY君は擬態していますが、わかりますか?
アイゼンが必要ないですが、さすがに2,500mくらいになると雪が残ってるんですね。
頂上はさすがに風が強く、回りもガスっているのでとても寒いです。
こんな時、アークテリクスのスコーミッシュフーディーは最高に重宝します。
ペラペラで薄いのにこれを着るだけで風をブロックしてくれるのですから。
しっかし…本当に思いっきりガスってますね〜。何も見えません。
この後は夕飯まですることはないので、しばしのんびりと談笑。
山登りをしていても、こんなにのんびりすることってないかも?
というくらいグダグダさせてもらいました。
夕食用に水が欲しいのですが、このテン場は水場が4分歩いた先なのですね。
その4分というのが微妙に面倒な距離なのですが、素直に汲みにいきます。
僕はアルファ米ですが、N君にいたっては家で炊いた米をタッパーに詰めてきたので
それにカレーをかけて食べるだけなのです。炊いた米を持ってくるとは…やるな。
冒険部出身のY君はフリーズドライのチーズリゾット(実は僕も同じものを朝用に持参)を
水と一緒に煮るだけなので僕らと似たようなものです。
ただ、各々火器類に差が出ております。
僕は最近お気に入りのトランギアのアルコールストーブ。
N君はお湯が高速で沸くので有名なジェットボイル。
Y君はアルミホイルの上での固形燃料と小枝のプチ焚き火スタイル。
Y君、持参したのは固形燃料とアルミホイルとマッチのみ。
それでそんなに軽いのか…なんとも冒険っぽいスタイルじゃないですか。
僕は尾西のアルファ米の袋に例のカレーを投入する、というまったく食器入らずの
食事法が上手くいったので(というか、みなさんそうしてるよ)大興奮です。
食器を用意する必要がなく、そのまま小さく畳んでゴミとして捨てられる…スマートです。
が、さすがに見た目があまりよろしくないので写真には撮らず。
意外と意外とけっこうな寒さ。だいたい4℃くらいでしょうか。
僕とY君はまだ大丈夫なのですがN君は「寒い」と言ってテントにこもってしまいました。
それでもテントなので壁はないに等しく、普通に会話しながらグダグダしてましたが
だんだん本当に寒くなってきたので、20時頃それぞれのテントに引込みました。
そしていつもの「寝れるかな〜?」という心配が沸き起こってきました。
実は今回、車の中にiPhoneを忘れてきたので、いつもの必殺技
"iPhoneでポッドキャストを聴いて時間を潰す"というのができません。
しかし、持ってきたワインをチビチビ飲んでいたら徐々に眠くなってきたので
そのまま眠気の波に乗ってみると、熟睡とまではいきませんでしたが、
なんとなく寝ることに成功したのでした!
2日目の南八ヶ岳はこちら。
by yama-oson
| 2011-06-08 20:26
| 山行 (八ヶ岳)