八ヶ岳(2日目)
2010年 08月 20日
今回は山熟練者のおばちゃん達と一緒でとても心強い山行です。
前日はあいにくの雨で始まりましたが、2日目の今日はどうやら終日晴れそうです。
初の山小屋個室はとてもくつろぐことができ、とてもよく寝れました。
寝返りをうつのも、途中トイレにいくのも、気を使わないでいいので最高です。
【登山ルート】
1日目:渋の湯 → 黒百合ヒュッテ(小屋泊)
2日目:黒百合ヒュッテ → 天狗岳 → 根石岳→ 硫黄岳 → 横岳 → 赤岳展望荘(小屋泊)
3日目:赤岳展望荘 → 赤岳 → 阿弥陀岳 → 行者小屋 → 美濃戸山荘 → 美濃戸口
起きたのは僕らがほとんど最初でしたが、徐々に人が起き始めてきました。
次来るときはテント泊でもいいなぁ、なんて思ったり。
ちなみに、ここのトイレはめちゃくちゃ綺麗でした。
そして5:00、出発!
ちょっと肌寒いので長袖を着ていきます。
朝日を受けてほんのりオレンジに染まっております。
いつの間にか僕らは雲の上にいるようです。
山々も雲?霧?から出現してきたみたいで、とても幻想的です。
山が「いやぁ、良く寝た」と言ってるようにも見えます。
あの一番奥に見える大きい山、赤岳が今回の登山の最終目的地です。
今日一日であそこまで歩くんですよ!?楽しみすぎます。
景色があまりにも綺麗なのであっという間でした。
(写真の右側に何か虫が写ってますね)
あそこまでの登山道は絶対に気持ち良いに違いない!
2日目の今日は行程が長いのでガシガシ先に進みます(笑)
広々としていて、景色もばっちり堪能できて…ここにテント泊したい(でもテン場はなし)!
後に妻が「キノコの森」と名付けた小さな森を通ります。
確かに、大小様々なキノコが生えております。
僕が八ヶ岳を好きな理由の1つに"ポイント間の長さが調度良い"というのがあります。
5〜60分歩けば、次のポイントにいけるのです。
山を歩いていると「まだまだこんな樹林帯が続くのか…」という感じで
飽きることがありますが、八ヶ岳ではそんな気持ちになったことは無かったです。
岩場を歩いたり、樹林帯を歩いたり、開けた場所を歩いたり、山小屋があったり。
ほんと、最高です。
ここからやや険しい山の様子になってきますが、そんなに危険はないのでむしろ楽しい!
大きなケルンが左右に並び大きめの石がゴロゴロ転がる登山道を進みます。
ちょっとガスってきたかな。
この2日目で唯一、硫黄岳だけがガスに包まれておりました。
次はこの先にある横岳を目指します(この写真は横岳ではない)。登山道がゴツゴツしています。
このあたりでめぐりさんのペースが落ちてきています。
おばちゃんは「あんた達は先へ行っていいよ」というので、
ちょっと心配しつつも「それじゃあ」と二人で先に進みます。
トレッキングポールを持ったままだと危険なので、ザックに固定します。
言っても、ここも標高2800mです。
このあたりまで来れば赤岳はすぐそこです。
カッコ良すぎてクラクラしますわ、赤岳。ガスのかかり具合とかバッチリ。
しかし…普通あんなとこに山小屋作るかね、と笑えてきます(笑)
実際、あの山小屋があることでかなり助かるんですけどね。
おばちゃん達のほうを確認すると、めぐりさんの体調が悪そうなのにも関わらず
けっこうすぐそこまでやってきています。やっぱりすごいなぁ、と感心。
ところが、下山後にもっとすごいことが発覚。
なんとめぐりさんは足の指の骨が折れていたのです。
元々折れていて治療中だったのにも関わらず、今回の登山に参加したので
治療中だった骨がまた折れてしまったようなのです。
この後も赤岳とか登ったんですからね…すごすぎです。
「宿泊の受付は14時からです」とのことなので、山小屋前で遅めのお昼を食べます。
ガスストーブを使って湯を沸かしてラーメンを食べました。
この標高だと沸点が低いため、ちょっと煮え切らないラーメンになりました。
最初「今日は大部屋にしましょう」ってことになりましたが、
実際に大部屋に通されるとやっぱり富士山クラスのぎゅうぎゅう詰め…。
これはやっぱきついね、ということでギリギリ残っていた個室に変更。
ここの個室、3人部屋なので僕は妻と2人で1部屋になりました。
3畳ぐらいの部屋ですが個室のなんと自由なこと!
天気も良いので遠くまで良く見えます!
好きなおかずを好きなだけ取って食べて良いのです。思わず何度もおかわりしました。
天ぷら好きには山菜の天ぷらはたまりませんでした。
厨房にはインド系ぽいスタッフさんがおり、その影響なのかやや本格的なカレーもあったり。
陽が沈んでいくにつれて真夏だというのに寒い寒い。ダウンを着込みます。
厚い雲が夕日を背景にしたことで絶妙な色に染まります。
今日は休憩も入れてますが、まさに8時間歩きっぱなし!
めちゃくちゃ疲れましたがなんと心地のよい疲れでしょうか。
明日は赤岳に登って下山。おばちゃん達は八ヶ岳山荘まで一緒に降りて、
そこでもう一泊していくそうです。
名残惜しいな〜なんて思いつつ、なんとなく帽子の匂いを嗅いだら「くさっ!」。
帽子ってこんなに臭くなるんだ…とヘコみつつ就寝。
個室なのでまたゆっくりと寝ることができました。
八ヶ岳の3日目はこちら。
by yama-oson
| 2010-08-20 20:55
| 山行 (八ヶ岳)