甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳(1日目)
2010年 10月 16日
実に二回目のテント泊。10月中旬ということもありそこそこの寒さが予想され
ちょっとビクビクしながらテント泊しましたが、ギリギリセーフ!という感じでした。
まずは1日目、10月16日の甲斐駒ケ岳の記録です。
このあたりも上高地と同じようにマイカー規制がかかっており、
マイカー(なんとも懐かしい響き)で行けるのは芦安駐車場まで。
そこから先は芦安駐車場→広河原→北沢峠とバスを2本も乗り継ぐ必要があります。
仕方ないのですがこれがなんとも大変。
【登山ルート】
1日目:長衛荘 → 北沢駒仙(設営) → 仙水峠 → 駒津峰 → 甲斐駒ケ岳 → 北沢駒仙小屋
2日目:北沢駒仙 → 馬の背ヒュッテ → 仙丈小屋 → 仙丈ヶ岳 → 北沢駒仙(撤収) → 長衛荘
週末なのでけっこう沢山の人がいますね。
出かける前にザックを測りましたが15kg前後かな。
15分も歩くと到着。ちょっと味気ないような(文句が多い)。
「早くせねばグッドポジションを取られてしまう〜」と焦りましたが
意外と空いてましたので、好きなところに貼り放題です。
(恐らくこの写真くらいがマックス状態です)
利便性を取って小屋や水場の近い場所に貼ることにします。
MSRのハバハバHPを貼り、背負ってきた荷物やザックは大方テント内にしまって
サブバックに水やら行動食、防寒具などを詰め直して8:00過ぎに出発!
もちろん違いはあるのですが基本的にはこんな感じですよね。
この日は天気も良くハッキリと見えてますね。
そこまではゆるりとした登りだったのですが。
やや広めの場所でお弁当とか食べるのに最高だろうなぁ。
駒ケ岳も綺麗に見えて「さ、もういっちょ頑張るぜ!」って気分になれます。
こうして見ると険しい急登のようにも見えるし、意外とたいしたことないようにも見えます。
しかし美しい…THE 山!って感じですね。
こんなに心踊る瞬間というのは普段の生活ではあまりありません。
「直登ルート」とは"俺は岩々を乗り越えて真っ直ぐいく"という男らしいルート。
「巻き道ルート」は"安全第一でゆったりと山を楽しみたいの"というルート。
事前にネットで調べてはいましたが、やはり迷います。
途中下山してくるおじさんなんかに「どうですか?」みたいな意見を求め検討した結果、
「直登ルート」を取ることにしました…が、僕にとっては大失敗でした。
いきなり超巨大な岩をよじ登る必要があり、すごい怖い思いをしました。
妻はひょういひょいと登っていきますがので高いところが平気なようです。
2,967mというけっこうな高さなので空気が薄いかな…と実感します。
「あ〜こんな形だったのか〜」と感動。
そして山頂にある大きな岩々の影に身を隠して風を避けながらラーメンを食べます。
美味い!…という感じより、空気が薄いので「ご飯より空気がいい」って気持ちが強く。
下山にも「直登ルート」は使えるのですが、登りでけっこう懲りたので
下りは素直に「巻き道ルート」を取ります。
白い砂浜のような斜面が続き、とっても気持ち良いです。
どうやら軽い高山病にやられたようです。やはり3,000mともなると侮れないですね。
僕もなんとなく頭がぼ〜っとするような。あぁ、こんなに景色は綺麗なのに。
体調が悪かろうと登った以上は下りなければならないのが山。
弱音の一つも言わないけなげな妻。頑張れ〜ゆっくりでいいぞ。
樹林帯に入ったということはもう少しかな。
10月ともなると日の入りが早いので急いで夜飯を食べないと暗くなってしまいます。
ささっとカレーやらリゾットやらを温めて食べます。
妻の要望で持ってきた焼き鳥の缶詰。なかなか美味しかったです。
食べ終わった頃にはあたりは暗くなっていました。
ご飯を食べたらあとは寝るだけ。19時、20時くらいには寝た気がします。
僕はテント泊だとなかなか寝れないのですが、この日はまぁまぁ寝れたような。
少しはテント泊に慣れてきたのでしょうか。
妻は後日「寒くて熟睡できなかった」と言っていました。
シュラフ:ナンガ ナノバック300SPDX(快適使用温度:-5℃)
マット:サーマレスト プロライト
ウエア:ダウンなど着れるものを着る
という感じでした。
やはり暑い・寒いというのはひとそれぞれあるようですね。
何か対策を考えないといけません。
2日目の仙丈ヶ岳はこちら。
by yama-oson
| 2010-10-16 20:34
| 山行 (南アルプス)